◎報道によると、被告は一度も証言せず、謝罪の言葉もなかったという。
ドイツ西部トリアの裁判所は16日、2020年末の自動車暴走事件で乳児を含む5人を殺害した男に終身刑を言い渡した。
事件はトリアの商店街で2020年12月1日に発生した。警察によると、生後9カ月の乳児とその父親、女性3人の合わせて5人が死亡、18人が重軽傷を負った。車は約1km商店街を暴走し、歩行者を次々とはねた。
容疑者は51歳(当時)の男で酒に酔っていた。ドイツ通信社(dpa)によると、男は精神病のひとつである分裂症を患っていたという。
トリアの地方裁判所は被告に終身刑を言い渡し、精神科病院に収容するよう命じた。氏名は明らかにされていない。
dpaは判決を引用し、「被告はできるだけ多くの人を殺傷するために、歩行者天国を意図的にジグザグに走行した」と報じている。
またdpaによると、被告は精神分裂病を患い、政府が自分を陥れようとしているという妄想を抱いていたという。
被告は歩行者をはねたランドローバーSUVの中で何人も寝泊まりした。
報道によると、被告は一度も証言せず、謝罪の言葉もなかったという。