◎軍、警察、赤十字の合同チームは浸水が確認された地域で救助・支援活動に当たっている。
ウガンダの警察当局は1日、東部ムバレで週末に発生した洪水について、これまでに22人の死亡を確認し、少なくとも10人が重傷を負ったと発表した。
AFP通信によると、市内を流れる2つの河川が豪雨により決壊し、広い範囲が浸水したという。
ムバレは首都カンパラの北東約300kmに位置する都市。
消防当局は数百人が避難を余儀なくされたと報告している。被害の全容はまだ明らかになっていないが、アフリカニュースは政府筋の話を引用し、「民家数百戸が被害を受けた」と報じている。
ムバレ郊外の道路で負傷者を救助した男性はAFP通信の取材に対し、「冠水した道路にミニバスが突っ込み、少なくとも5人が溺死した」と語った。
警察の報道官によると、このミニバスは市中心部に向かう途中だったという。報道官はAFP通信の取材に対し、「救助隊は5人の遺体を収容した」と述べた。何人が乗車していたかは分かっていない。
軍、警察、赤十字の合同チームは浸水が確認された地域で救助・支援活動に当たっている。警察によると、行方不明者の情報が多数寄せられているという。
ムバレの自治体は一部地域で雨が続いているとして、住民に避難を呼び掛けている。
ミニバスの事故現場を視察したナッバンジャ(Robinah Nabbanja)首相は犠牲者に哀悼の意を表し、雨が続いている地域の住民に避難を呼びかけた。
2020年の国勢調査によると、ムバレの人口は50万人を超え、ウガンダで最も人口密度の高い地域のひとつになったという。主要産業は農業で、コーヒーやトウモロコシなどが栽培されている。