◎インドでは毎年、梅雨時期の落雷で数百人が死亡している。
2022年7月25日/インド、東部ビハール州で撮影された稲光(Getty Images/AFP通信)

インド政府は26日、東部ビハール州で落雷事故が相次ぎ、この24時間で少なくとも20人の死亡を確認したと発表した。

ビハール州政府によると、27日と28日も広い範囲で荒天が予想されるという。

州政府報道官は声明で、防災当局が勧告を出した地域の住民は外出をなるべく控え、雷音が聞こえたら屋内や車内に避難するよう呼びかけた。

インドでは毎年、梅雨時期の落雷で数百人が死亡している。

専門家によると、落雷事故は地方都市で報告されることが多いという。地方都市には高い建物が少なく、屋外で働くブルーカラーやインフォーマル部門の労働者が多いため、落雷被害に遭いやすいと考えられている。

ビハール州政府は26日、遺族に見舞金40万ルピー(約70万円)を支払うと発表した。

タイムズ・オブ・インディア紙によると、ビハール州の首相は先週の閣議で当局者に対し、学校や病院を含むすべての公共施設に避雷針を設置するよう命じたという。

インドの落雷件数は年々増加している。

インドの気象当局が収集したデータによると、落雷件数は統計を取り始めた1995年から右肩上がりで増加しているという。

気象当局は2020年4月~2021年3月の間に1800万回以上の落雷を観測し、前年同期間から34%増加したと報告している。

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