◎イスラエル軍は6月初めにもダマスカスの国際空港を空爆している。
2020年2月13日/シリア北西部の反政府支配地域、アサド政権の空爆(Getty-Images)

イスラエルの国営メディアは21日、イスラエル軍がシリアのダマスカス近郊を空爆し、アサド政権に打撃を与えたと報じた。

国営シリア・アラブ通信(SANA)によると、イスラエル軍のミサイルはシリア軍陣地を直撃し、兵士少なくとも3人が死亡、7人が負傷したという。

SANAは軍当局者の話を引用し、「イスラエル軍のミサイルは21日午前0時過ぎにゴラン高原から発射された」と報じている。それによると、シリア軍は防空システムでミサイルの一部を撃墜したという。

イスラエル軍はシリア内戦に深く関与し、アサド政権に数百回攻撃を加えているが、作戦の詳細はほとんど明らかにされておらず、多くのミサイル攻撃への関与を否定している。

イスラエル政府はアサド(Bashar al-Assad)大統領と密接に連携しているレバノンのイスラム過激派組織ヒズボラや、イランとつながりのある複数の民兵への攻撃はおおむね認めている。

アサド政権はイランやロシアの支援を受けながら反政府勢力への攻撃を続けているが、内戦が集結する見通しは全く立っていない。

イスラエル軍は6月初めにもダマスカスの国際空港を空爆している。

シリア内戦の犠牲者は40万人近くに達し、国土の大部分は廃墟と化し、人口の半数以上が避難民になり、数百万人が近隣諸国に逃亡した。

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