◎数百人のランナーは闘牛の前方や横を必死に走り、闘牛場に突進した。
スペイン当局は11日、ナバーラ州パンプロナで行われている牛追い「サン・フェルミン祭(San Fermin Festival)」に参加した男性3人が牛に激しく突かれ負傷、3人が打撲傷を負ったと発表した。
いきり立った牛に激しく突かれた3人のうち1人は米国人だった。
6頭の闘牛は毎日午前8時に解き放たれ、闘牛場までの約850mを疾走する。男たちは固い角から身を守りつつ、牛と一緒に石畳の路地を走り抜け、男を磨くのである。もちろん女性も参加できる。
州政府によると、フロリダ州から来た25歳の米国民がふくらはぎを刺され負傷したという。もう1人は闘牛場、もう1人は路上で激しく突かれ負傷した。いずれも命に別状はないという。
主催者は闘牛場で刺された男性をオーストラリア人と発表したが、その後訂正している。
軽傷を負った3人はいずれもスペイン人で、別のランナーと接触したり、慌てて転んだという。
地元メディアが報じた映像では、1頭の牛が闘牛場で男を追いかけまわし、角を使って何度も投げ飛ばしている様子が映っていた。
数百人のランナーは闘牛の前方や横を必死に走り、闘牛場に突進した。
サン・フェルミン祭目当ての外国人観光客は数万人と推定されている。いきり立った牛のランが終わるとパーティーが始まる。宴会は昼夜を問わず続き、街は異様な熱気とアルコールの匂いに包まれる。
サン・フェルミン祭が開催されたのは3年ぶり。期間は7月7日~14日まで。