◎南部の港湾都市アデンで治安当局者を狙ったと思われる爆弾テロが発生し、少なくとも4人が死亡、10人が負傷した。
イエメン政府は29日、南部の港湾都市アデンで治安当局者を狙ったと思われる爆弾テロが発生し、少なくとも4人が死亡、10人が負傷したと発表した。
報道によると、爆発物を積んだミニバンは近隣の州当局者の車列が接近した時に爆発し、護衛任務に当たっていた兵士3人が負傷したものの、死亡したのはいずれも民間人だった。
AP通信は警察筋の話を引用し、「車列の中にはこの地域の警察トップの車両が含まれていた」と報じている。
ソーシャルメディアで共有された動画には、爆発したミニバンと負傷者の姿が映っていた。
アデンには国際的に認められているイエメン政府の本部がある。
ハディ(Abedrabbo Mansour Hadi)暫定大統領率いる暫定政府は2014年に首都サヌアをシーア派武装勢力フーシに奪われた。フーシ派はイランの支援を受けながらサウジアラビア連合軍と闘っている。
地元メディアによると、犯行声明は出ていないという。フーシ派は弾道ミサイルやドローンでアデンを何度も攻撃している。