◎爆発が発生したサラトガ・ホテルは改装工事中で、宿泊客はいなかったという。
キューバ当局は6日、首都ハバナの中心部にある5つ星ホテルで爆発が起き、8人が死亡、少なくとも40人が負傷したと明らかにした。
現地メディアによると、爆発が発生したサラトガ・ホテルは改装工事中で、宿泊客はいなかったという。
共産党機関紙グランマはハバナ州知事のコメントを引用し、「サラトガ・ホテルは改修工事中で、観光客は滞在していなかった」と報じた。
現地を視察したミゲル・ディアスカネル(Miguel Diaz-Canel)大統領は「爆弾や攻撃ではない。悲劇的な事故だ」とツイートし、テロ攻撃を否定した。
ポルタル(Jose Angel Portal Miranda)保健相はAP通信の取材に対し、市内の病院に約40人の負傷者が搬送されたと説明した。
またポルタル保健相によると、爆発に巻き込まれた人の数は特定できておらず、死傷者の数は増える可能性があるという。
グランマ紙は当局者のコメントを引用し、「13人が行方不明」と報じている。
AP通信によると、ホテルに隣接する小学校の児童に怪我はなかったという。
警察はホテル周辺を封鎖し、消防士らが救助作業にあたった。サラトガ・ホテルは歌手のマドンナ(Madonna)さん、ビヨンセ(Beyonce)さん、ミック・ジャガー(Mick Jagger)さんが宿泊したことで知られる。
爆発を目撃した写真家の男性はAP通信の取材に対し、「爆風で地面に投げ出され、耳鳴りが治らない」と語った。「突然でした。大きな音がしたと思ったら地面に倒れていました。あっという間の出来事でした...」
報道によると、サラトガ・ホテルはまもなく改装工事を終え、営業を再開する予定だったという。