◎ウガンダのガソリン市場価格はリッター12,000ウガンダシリング(約415円)まで高騰した。
ウガンダのエネルギー相は4日、国民にガソリンを高値で販売している違法業者に騙されないよう求め、取り締まりの強化を示唆した。
東アフリカではロシア・ウクライナ戦争による原油価格の高騰などの影響によるインフレが加速している。
ケニアとウガンダの国境付近では数百台の貨物トラック、普通車、バイクが立ち往生している。ケニアの首都ナイロビの市街地ではバイクの運転手が営業しているガソリンスタンドを探し回っている。
ナイロビの土木技師アドゥバ氏はAFP通信の取材に対し、「大変なことになっています」と語った。「友人から電話でガソリンが売っていないという噂を聞き、営業しているスタンドを探しています。まさかこんなことになるとは...」
アドゥバ氏は燃料切れのバイクを道端に放置し、どこかに走り去った。
原油の高騰は食料、ガス代、電気代、その他の日用品の価格を押し上げ、ウガンダとケニアの国民を苦しめている。
アフリカニュースによると、ウガンダのガソリン市場価格はリッター12,000ウガンダシリング(約415円)まで高騰したという。数週間前は4,000Uシリング(約138円)ほどだった。
ウガンダのナンカビルワ エネルギー相は4日、ガソリン価格が高騰していることに触れ、販売業者に価格を吊り上げないよう警告した。「騙されないでください。単価を4,000Uシリングから12,000Uシリングに引き上げることはできません。それは違法行為です...」
しかし、現場にエネルギー相の声が届くかどうかは不明である。
ウガンダの学生ルコンゴ氏はアフリカニュースに、「ガソリンスタンドで明細を見てびっくりしました」と語った。「この国はどうなっているんですか?高すぎます。2カ月前の3倍ですよ!」
一方、ウガンダとケニアの国境付近で発生している大渋滞は、税関職員が車両をチェックする際に使用するスキャナーの不具合と、コロナウイルス関連のチェックによるものと伝えられている。
AFP通信の取材に応じたトラック運転手は、「ガソリンが切れないか心配だ」と語った。
最も通行量の多いマラバの国境検問所には数百台の貨物トラックが列をなし、通過を待っている。
ガソリンスタンドの燃料不足とインフレが収束する目途は立っておらず、ウガンダとケニアを含むアフリカ諸国は苦境に立たされている。