◎メリーランド州の州間高速道路には星条旗を取り付けたトラック、乗用車、バイクが集結し、その多くがクラクションを鳴らしながらゆっくり走行した。
3月6日、バイデン政権のコロナウイルス対策に反対するトラック運転手の船団はワシントンD.C.近くの環状道路をゆっくり集会し、渋滞を引き起こし、政府当局に自分たちの気持ちをアピールした。
AP通信によると、多くの抗議者が陸橋に集結し、カナダ政府のコロナ対策に反対する抗議デモ、通称フリーダム・コンボイの模倣である「ピープルズ・コンボイ」の船団に手を振り、星条旗を振り回したという。
カナダの首都オタワなどで繰り広げられたフリーダム・コンボイは世界に衝撃波を送り、米国とカナダの自動車産業に打撃を与えた。このデモはフランス、オランダ、ニュージーランドなどにも波及し、多くの市民に迷惑をかけた。
メリーランド州の州間高速道路には星条旗を取り付けたトラック、乗用車、バイクが集結し、その多くがクラクションを鳴らしながらゆっくり走行した。一部の運転手は車道のど真ん中に車を乗り捨て、仲間たちに手を振ったと伝えられている。
NBCニュースによると、他の車両はピープルズ・コンボイを避けるためにゆっくり走行せざるを得ず、一部区間で渋滞が発生したという。あるデモ参加者はドナルド・トランプ前大統領の公約「メイク・アメリカ・グレート・アゲイン」の横断幕をつけたトラックに駆け寄り、運転手と抱き合った。
バージニア州警察の広報担当は6日、ワシントンポスト紙の取材に対し、「一部区間で渋滞が報告されているものの、船団(ピープルズ・コンボイ)は止まらず前進している」と述べた。
AP通信によると、抗議者たちは週末メリーランド州ヘーガーズタウンのサービスエリアで待機し、6日午前に出発したという。船団は首都環状道路を2周し、サービスエリアに戻ったと伝えられている。
船団を率いるブライアン・ブレイズ氏はワシントン・ポスト紙の取材に対し、「要求が満たされるまで今後1週間、毎日首都環状道路を周回する」と意気込みを語った。
メリーランド州とバージニア州の警察当局は船団の活動を監視すると警告している。
コロンビア特別区(ワシントンD.C.)も6日、周辺地域の道路で混乱が生じていることに懸念を表明し、監視を続けると発表した。
デモ隊はワシントンD.C.には入らず、環状道路やその周辺で抗議を行う予定である。コロンビア特別区は旅行者に車での移動を控えるよう勧告を出している。