◎今回ウガンダで流行したウイルスはスーダン株と呼ばれ、1976年にザイール(コンゴ民主共和国)で初めて確認された株とは異なる。
2022年10月18日/ウガンダ、中部ムベンデ県の医療機関前(Badru-Katumba/AFP通信/Getty-Images)

ウガンダ政府と世界保健機関(WHO)は11日、ウガンダ国内におけるエボラ出血熱の流行が終息した宣言した。

政府報道官は記者会見で、「過去42日間、新規感染者は報告されていない」と説明した。

WHOは42日間連続で新規感染者が報告されなければ流行の終息を宣言する。

エボラウイルスはリスクグループ4に該当するウイルスのひとつで、治療開始が遅れると致死率は90%に達する。感染者の血液、臓器、体液に直接触れることで感染する。

今回ウガンダで流行したウイルスはスーダン株と呼ばれ、1976年にザイール(コンゴ民主共和国)で初めて確認された株とは異なる。

WHOによると、スーダン株が流行したのは10年ぶり。

保健当局によると、昨年9月の感染発表以来、142人の感染者が確認され、56人が死亡したという。

WHOアフリカ事務局は声明で、「スーダン株のワクチンは開発段階であり、今回も厳格な感染予防対策が求められた」と述べている。

また同事務局は首都カンパラを含む複数の都市で感染が広がったことに触れ、「ウガンダ政府は困難に直面したが、これを見事に抑え込み、大きな勝利と希望をもたらした」と称賛した。

ウガンダ政府とWHOは現在、スーダン株用ワクチンの臨床試験の準備を進めている。

WHOアフリカ事務局によると、WHO本部の専門家などが12日に集まり、試験について協議する予定だという。

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