ソマリア、2027年5月に大統領選実施へ、任期延長と選挙制度巡り政府と野党の対立続く
選管の委員長は国営放送を通じて日程を公表した。
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アフリカ東部・ソマリアの選挙管理委員会は15日、大統領選挙を2027年5月15日に実施すると発表した。連邦議会の上下両院選挙は同年4月15日に行う。モハムド(Hassan Sheikh Mohamud)大統領の任期延長や選挙制度の変更を巡り、政府と野党の対立が続く中、選挙日程が示された。
選管の委員長は国営放送を通じて日程を公表した。大統領選の日程は、憲法上の大統領任期を就任宣誓の日から5年間とする規定に基づくとしている。
モハムド氏の任期は本来、2026年5月に終了する予定だった。しかし、議会は同年3月、憲法改正案を承認し、大統領や議員の任期を最大1年延長できる枠組みを導入した。この変更は選挙の延期につながるとして野党の反発を招き、政治的緊張が高まった。モハムド氏は任期満了後も職にとどまり、移行期間に入ったと説明している。
政府は従来の氏族代表などを介した間接選挙から、有権者が直接投票する制度への移行を進めている。民主的な政治参加を拡大する狙いがある一方、野党や一部の地方指導者は、制度改革が十分な政治的合意を欠いていると批判している。野党側は憲法改正や選挙日程の正当性にも疑問を呈しており、今回の発表だけで対立が解消する見通しは立っていない。
ソマリアでは治安問題も選挙実施の大きな障害となっている。国際テロ組織アルカイダとつながりのあるイスラム過激派組織アルシャバーブが約20年にわたり中央政府との武装闘争を続けており、国軍とアフリカ連合(AU)の支援部隊が掃討作戦を進めている。それでもアルシャバーブは地方の広い地域で影響力を維持し、主要都市への攻撃を続けている。
選管による日程発表は、今後の政治プロセスに一定の見通しを与える一方、政府と野党の合意形成や治安の確保という課題を残した。予定通り選挙が実施されるかどうかが、ソマリアの政治的安定と民主的統治の行方を左右することになりそうだ。
