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モーリシャス、抗議デモの混乱受け「夜間外出禁止」延長、治安対策を強化

抗議活動は先週始まり、首都ポートルイスの南方約15キロに位置する住宅密集地区で27歳の女性が警察官に撃たれて負傷した10月9日以降、緊張が一段と高まった。
アフリカ西部・インド洋の島国モーリシャス(Getty Images)

アフリカ西部・インド洋の島国モーリシャス政府は15日、数日間にわたる抗議デモと暴動を受け、夜間外出禁止令を2夜延長するとともに、警備体制を強化すると発表した。水不足や生活費の高騰に対する不満から始まった抗議活動は、警察官が女性を銃撃した事件をきっかけに激化している。

抗議活動は先週始まり、首都ポートルイスの南方約15キロに位置する住宅密集地区で27歳の女性が警察官に撃たれて負傷した10月9日以降、緊張が一段と高まった。銃撃した警察官は逮捕され、詳しい経緯について捜査が進められている。

デモ参加者は道路を封鎖し、タイヤなどに火を放ったほか、公共施設を破壊するなどの行為に及んだ。政府は事態の沈静化を図るため、緊急閣議を開き、対象地域で午後8時30分から午前5時までの夜間外出禁止措置を実施した。

ラムグーラム(Navinchandra Ramgoolam)首相によると、警察は10月13日までに未成年者16人を含む94人を逮捕。さらに14日夜の取り締まりで26人を逮捕した。政府は暴動が起きた地域を中心に警察官を増やし、道路封鎖や車両検問を強化する方針を示した。逮捕者には、状況に応じてテロ防止法を適用する可能性もある。

抗議活動の背景には、深刻化する水不足と物価上昇がある。政府によると、貯水池の貯水率は10月8日時点で57.1%に低下し、前年の87.4%を大きく下回った。政府は井戸の掘削や給水車の投入など、緊急の給水対策を進めている。

また、9月のインフレ率は4.1%となり、前年同月の3.4%を上回った。ガソリンや食品の値上がりが家計の負担を増大させ、国民の不満を強めている。

治安上の懸念から、教育当局は14日と15日の学校授業を休止し、一部の試験も延期した。英国とカナダは自国民にデモへの接近を避けるよう勧告し、交通の混乱にも注意を促している。

観光業と金融サービスが経済を支えるモーリシャスは、アフリカでも比較的政治的に安定した国として知られてきた。しかし、今回の混乱は、著名な音楽家が警察の拘束下で死亡したことを発端に暴動が起きた1999年以来の深刻な事態となっている。

政府は治安回復を急ぐ一方、水不足や生活費の上昇という根本的な問題への対応も迫られている。

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