◎6月29日に行われた大統領選は現職のガズワニ氏が他の候補を圧倒。再選を決めた。
西アフリカ・モーリタニアで大統領選の結果に抗議するデモ参加者と治安部隊が衝突し、少なくとも3人が死亡、多数の負傷者が出ている。現地メディアが2日に報じた。
それによると、現場は最大都市カエディの中心部。一部の暴徒と警察が衝突したとみられる。
当局は暴動に関与した者を逮捕すると発表。その後、カエディのインターネット通信を遮断した。
6月29日に行われた大統領選は現職のガズワニ（Mohamed Ould Ghazouani）大統領が他の候補を圧倒。再選を決めた。
選管によると、ガズワニ氏の得票率は56％。他の野党候補は敗北を認めず、支持者に抗議デモを行うよう呼びかけている。
一部の野党候補は選管が結果を捏造したと主張。憲法裁判所に訴えを起こすと表明した。
内務省によると、治安部隊はカエディの暴動を鎮圧し、数人を逮捕したという。亡くなった3人の身元は明らかになっておらず、死亡した状況も不明。
首都ヌアクショットでも暴動が発生したと報告されている。
地元メディアによると、大半のデモ参加者が平和的に市内を行進したが、一部が店舗を略奪したり、車に火を放ったりしたという。
ガズワニ氏は今年2月からアフリカ連合（AU）の議長を務めている。
