◎デモ隊は鉱山に武装警備員が配備されたことに抗議していた。
西アフリカ・リベリアの市場(Getty Images)

西アフリカ・リベリア北西部の鉱山で行われた抗議デモが暴動に発展し、デモ参加者1人が死亡、数人が負傷した。地元当局が1日、明らかにした。

それによると、デモ隊は鉱山に武装警備員が配備されたことに抗議していたという。

デモ隊と鉱山周辺に配備された治安当局は2月29日午後に衝突。少なくとも18人が逮捕された。

警察は暴動に関与した1人が死亡したと報告しているが、それ以上の詳細は明らかにしていない。

デモを主催した地方議会の野党議員は2月27日付けの声明で、「民間人が出入りする鉱山に武装警備員を配備した企業は今すぐこの国から出ていけ」と述べていた。

この企業は元陸軍兵士などと雇い、鉱山を警備させている。

デモに参加した男性は地元テレビ局の取材に対し、「彼らの親会社は外国企業であり、リベリアの天然資源を外国に売りさばき、利益を上げようとしている」と語った。

大統領府の報道官は1日、昨年11月の大統領選でボアカイ(Joseph Boakai)大統領に敗れたウェア(George Weah)前大統領が鉱山部門の自由化に失敗し、労働者の怒りを招いたと主張した。

ウェア氏は2017年、汚職や貧困と闘い、インフラ整備を公約に掲げて初当選。昨年の選挙の得票率はボアカイ氏が50.64%、ウエア氏が49.36%であった。

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