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米エクソン、ナイジェリアの油田開発事業に10億ドル投資へ

対象となるウサン油田はナイジェリア沖の深海に位置し、エクソンの現地子会社であるEEPNL(エッソ・エクスプロレーション・アンド・プロダクション・ナイジェリア)が運営している。
米石油大手エクソンモービルのロゴと油田のイメージ(ロイター通信)

石油大手エクソンモービルがナイジェリア沖合の油田開発事業に約10億ドルを投資する計画を明らかにした。ナイジェリア上流石油規制委員会(NUPRC)が8日に発表したもので、エクソンによる同国での本格的な掘削事業は2016年以来約10年ぶりとなる。投資によって原油生産量を日量4万バレル増やす見通しであり、ナイジェリアの石油産業の回復に向けた重要な一歩と位置付けられている。

対象となるウサン油田はナイジェリア沖の深海に位置し、エクソンの現地子会社であるEEPNL(エッソ・エクスプロレーション・アンド・プロダクション・ナイジェリア)が運営している。今回の計画では既存油田の追加開発を進めることで埋蔵資源の回収率を高め、生産能力の向上を図る。

規制当局は今回の投資が同社のナイジェリア市場への長期的なコミットメントを示すものであり、同国のエネルギー産業に対する海外投資家の信頼回復にもつながるとの期待を示している。

ナイジェリアはアフリカ最大級の産油国である一方、近年は原油盗難やパイプライン破壊、治安悪化、投資不足などを背景に生産量が低迷してきた。さらに、国際石油会社の多くが老朽化した陸上油田から撤退し、深海油田への投資へと軸足を移す動きが続いている。こうした状況の中で、エクソンによる大型投資は深海資源の開発を通じて生産量を回復させる政府の方針を後押しする案件として注目されている。

ナイジェリア政府は近年、石油産業法(PIA)の施行を契機に投資環境の改善を進めており、税制や規制の見直しを通じて海外資本の呼び込みを図ってきた。今回のプロジェクトはこうした政策の成果を示す事例の一つとも受け止められている。一方で、原油価格の変動やエネルギー転換の進展、地域の治安情勢など依然として事業を取り巻く不確実性は大きい。

エクソンが今回の投資を足掛かりにナイジェリアでの事業拡大をどこまで進めることができるか、今後の動向が注目される。

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