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ベネズエラ大地震、死者3800人超、暫定政権が凍結資産の解除求める

今回の地震は北部沿岸地域を中心に甚大な被害をもたらした。
2026年6月25日/ベネズエラ、首都カラカス、地震により倒壊した建物(AP通信)

ベネズエラ北部で先月発生した大地震による被害が拡大している。政府は9日、死者数が3811人に達し、行方不明者の捜索を続けていると発表した。負傷者は1万6740人、住居を失った人は1万7907人に上った。地震発生から2週間が経過する中、被災地では救援活動や復旧作業が続く一方、政府は国際社会に対し、凍結されている海外資産の解放を求めている。

今回の地震は北部沿岸地域を中心に甚大な被害をもたらした。多数の建物が倒壊し、道路や水道などの生活インフラも大打撃を受けた。被災者の間では飲料水や衛生環境の不足が深刻化しており、多くの市民が厳しい環境に置かれている。

こうした状況を受け、ロドリゲス(Delcy Eloína Rodríguez Gómez)暫定大統領は9日、復興資金を確保するため、国外で凍結されているベネズエラ資産の利用を認めるよう国際社会に訴えた。政府はこれらの資金を住宅再建や雇用創出、教育支援などに活用できると主張している。また、イングランド銀行に保管されているベネズエラの金準備についても、返還を求める働きかけを行っている。

ベネズエラを巡っては、長年にわたり米国などによる経済制裁が続く中、暫定政権は今回の災害対応において制裁が復旧の障害になっていると主張している。米国は地震後、人道支援関連の取引を一部認めるなど限定的な緩和措置を取ったが、制裁解除には至っていない。

一方、国際機関は被災後の二次的な危機にも警戒を強めている。汎米保健機構(PAHO)は避難所の過密化や清潔な水の不足、医療体制の混乱によって、呼吸器疾患や感染症が広がるリスクが高まっていると指摘している。特に、もともと経済危機によって医療制度が弱体化していたベネズエラでは、災害による負担がさらに拡大する可能性がある。

今回の地震は自然災害だけでなく、政治・経済問題が復興を左右する複合危機であることを浮き彫りにした。被災者の救済には迅速な資金投入と国際的な協力が不可欠であり、凍結資産の扱いや制裁を巡る国際交渉が今後の復旧の鍵を握ることになる。暫定政権は人道支援を優先した対応を求めているが、政治的対立を超えた実効性ある支援体制の構築が課題となっている。

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