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コンゴ共和国で大統領就任式、現職のサスヌゲソ氏(82歳)が宣誓


就任式はブラザビル北方にあるスタジアムで実施され、多くの支持者が集まる中、サスヌゲソ氏が5期目をスタートさせた。
2026年3月15日/コンゴ共和国、首都ブラザビルの投票所、サスヌゲソ大統領(AP通信)

コンゴ共和国の首都ブラザビルで16日、大統領就任式が行われ、現職のサスヌゲソ(Denis Sassou Nguesso、82歳)大統領が宣誓した。同氏の統治期間は通算で40年を超え、アフリカでも有数の長期政権を維持している。

就任式はブラザビル北方にあるスタジアムで実施され、多くの支持者が集まる中、サスヌゲソ氏が5期目をスタートさせた。同氏は演説で、「国民の期待を裏切らない」と述べ、引き続き国家運営に取り組む姿勢を強調した。

サスヌゲソ氏は3月の大統領選挙で94.8%の得票率を獲得、再選を果たした。対立候補は6人いたが、いずれも知名度や政治的影響力の面で大きく劣っていた。選挙結果については一部で公正性を疑問視する声もあるものの、憲法裁判所が勝利を正式に承認したことで続投が確定した。

サスヌゲソ氏は1979年のクーデターで権力を掌握し、その後一時的な退任を経て1997年の内戦後に復権。以降は選挙を通じて政権を維持し、長期にわたり国家政治を主導してきた。2015年には憲法改正を実施し、大統領の年齢制限と任期制限を撤廃したことで、今回の再選が可能となった。

コンゴ共和国は豊富な石油資源を有する一方で、経済面では深刻な課題を抱えている。世界銀行によると、国内総生産(GDP)に対する債務比率は極めて高く、若年層の失業率も上昇している。人口の多くが貧困状態に置かれているとの指摘もあり、経済構造の改善が急務となっている。

また、政治的には野党勢力の弱体化や選挙環境への批判も続いている。主要野党の一部は選挙をボイコットするなど、民主主義の実効性に疑問を呈してきた。こうした中での再選は国内外で議論を呼んでいる。

サスヌゲソ氏は現在、カメルーンのビヤ(Paul Biya、93歳)大統領、赤道ギニアのヌゲマ(Teodoro Obiang Nguema Mbasogo、83歳)大統領に次ぐ、アフリカで3番目に在任期間の長い国家元首である。長期政権の安定性を評価する声がある一方で、権力の固定化や世代交代の遅れを懸念する見方も根強い。

新たな任期においては、経済再建と雇用創出、さらには政治的包摂の拡大が重要課題となる。長期統治の実績を背景に引き続き強い影響力を持つサスヌゲソ政権が、こうした課題にどのように対応していくのかが注目される。

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