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米デンバー航空機事故、運輸安全委員会が調査中、侵入者と接触

事故は8日夜、ロサンゼルス行きのフロンティア航空4345便が離陸滑走中、滑走路内に侵入していた人物と接触したことで発生した。
2026年5月9日/米コロラド州デンバーの国際空港、歩行者と接触したフロンティア航空の旅客機(AP通信)
国家運輸安全委員会(NTSB)は10日、西部コロラド州のデンバー国際空港で発生した航空機事故について、乗客避難の経緯を含めた詳細な情報収集を進めていると明らかにした。事故は8日夜、ロサンゼルス行きのフロンティア航空4345便が離陸滑走中、滑走路内に侵入していた人物と接触したことで発生した。

事故機はエアバスA321で、乗客224人と乗員7人が搭乗していた。デンバー国際空港によると、機体は現地時間午後11時19分ごろ、滑走路上にいた人物と接触した。侵入者は空港外周フェンスを乗り越えて敷地内に入り、約2分後に滑走路へ進入したとみられている。空港側は、この人物が空港職員ではないとの見方を示している。

この人物はその場で死亡が確認された。身元は明らかになっていない。

接触後、エンジン火災が発生し、機内にも煙が流れ込んだため、操縦士は離陸を中止。乗客たちは緊急脱出用スライドを使って避難し、その後バスでターミナルへ戻った。空港当局によると、12人が軽傷を負い、うち5人が病院へ搬送された。

一方、避難誘導を巡っては、乗客から対応への不安や混乱を指摘する声も上がっている。複数の乗客は煙が機内に充満する中で数分間機内待機を強いられたと証言した。また、避難時に一部乗客が機内持ち込み手荷物を持ったまま脱出スライドを使用していた様子も映像で確認され、緊急時の安全手順が守られていたのかが焦点となっている。NTSBは今回の避難が調査の対象となるかを含め検討している。

現地メディアによると、操縦士は管制官に対し「離陸準備中に人と衝突した」と報告し、煙と火災の発生を伝えていた。消防隊が出動し、火災は短時間で鎮圧された。事故後、滑走路は一時閉鎖されたが、その後再開された。

フロンティア航空は声明で「悲劇的な出来事に深い悲しみを感じている」と述べ、当局の調査に全面協力する姿勢を示した。警察や連邦航空局(FAA)も侵入経路や空港警備体制に問題がなかったかを調べている。

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