米移民税関捜査局、ルイジアナ州で不法滞在者84人逮捕

今回逮捕された84人のうち少なくとも2人に前科があったという。
米移民税関捜査局(ICE)の捜査官(AP通信)

移民税関捜査局(ICE)がルイジアナ州南西部の競馬場などに対する一斉摘発で移民84人を逮捕した。ICEが18日、明らかにした。

それによると、ICE、国境警備隊、連邦警察などは16日の合同捜査で州内の競馬場、ホテル、カジノを捜索し、84人の不法滞在者を逮捕したという。

ICEは声明で、「この摘発は不法移民に居場所がないことを明確にするものである」と述べた。

トランプ政権は最近、ICEに対し、農場、レストラン、ホテルでの摘発を一時停止するよう指示していた。

ホワイトハウスの副首席補佐官であり、トランプ(Donald Trump)大統領の移民政策の立案者であるスティーブン・ミラー(Stephen Miller)氏はICEに対し、1日あたりの不法滞在者の検挙数を3000人に増やすよう働きかけてきた。

ICEは声明の中で、競馬場の厩舎を運営している会社が不法滞在者を雇用しているという情報を得たため、関係機関と連携して一斉検挙を行ったと述べた。

それによると、今回逮捕された84人のうち少なくとも2人に前科があったという。

トランプ氏は不法移民と合成麻薬フェンタニルによる「脅威」を理由に、国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づく国家非常事態を宣言。南部のメキシコ国境に軍を展開し、軍用機で不法移民を送還するなど、様々な移民対策を導入している。

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