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ウガンダ西部の河川でカヌー転覆、35~40人行方不明

警察は直ちに捜索・救助活動を開始し、事故原因についても調査を進めている。
ウガンダの河川(Getty Images)

アフリカ東部・ウガンダの西部で35人から40人を乗せたカヌーが転覆する事故が発生し、多数の行方不明者が出ている。地元警察が4月29日、明らかにした。

事故は西部のアルバート湖近くを流れる河川で28日夜に発生。小型のカヌーに地元住民らが乗っていたとみられるが、乗客名簿が存在しないため、正確な人数や被害の全容は明らかになっていない。現時点で確認されている生存者は1人にとどまり、ほかの乗客の多くが行方不明となっている。

地元テレビ局は目撃者の話しとして、「このカヌーには35~40人が乗っていたとみられ、もっと多いという情報もある」と報じた。

警察は直ちに捜索・救助活動を開始し、事故原因についても調査を進めている。過積載、夜間航行、船体の老朽化など複数の要因が重なった可能性が指摘されている。

現場周辺では、住民が日常的に小型船舶を交通手段として利用しているが、安全管理の不備が長年の課題となっている。特に乗客数の超過や救命設備の不備、船体の整備不良などが問題視されており、今回の事故もそうした構造的な問題の延長線上にあるとみられる。

ウガンダでは水上交通に関する重大事故が繰り返し発生している。湖や河川を利用した移動は地方部において不可欠である一方、規制や監督体制が十分に機能していないケースが多い。過去にも過積載や悪天候、機材不良などが原因とされる転覆事故が多数報告され、安全対策の強化が課題となってきた。

今回の事故を受け、当局は地域住民に対し、行方不明者の情報提供を呼びかけるとともに、船舶の安全運航に関する注意喚起を行っている。特に夜間の航行や過密乗船を避けるよう強く求めているが、生活の足として水運に依存する住民にとっては対応が難しい側面もある。

捜索活動は今後も継続される見通し、被害の全容解明には時間がかかる可能性がある。今回の事故は地域における交通インフラの脆弱性と安全管理の課題を改めて浮き彫りにした。再発防止に向けた制度整備と現場レベルでの対策強化が急務となっている。

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