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スウェーデン議会、社会民主党党首の首相就任を否決、新政権発足へ混迷続く

9月13日の総選挙では、アンデション氏率いる中道左派の野党勢力が349議席のうち176議席を獲得し、クリステション首相率いる右派勢力の173議席を上回った。
2026年10月15日/スウェーデン、首都ストックホルム、社会民主党のアンデション前首相(ロイター通信)

スウェーデン議会(一院制、定数349)は15日、社会民主党のアンデション(Magdalena Andersson)前首相を首相に指名する案を否決した。9月の総選挙で中道左派勢力が議会の過半数を獲得したにもかかわらず、新政権の構成をめぐる各党の対立が解消されず、政権発足の見通しは立っていない。今回の否決は事前に予想されていたもので、首相選出をめぐる政治的な膠着状態が長引くことになった。

9月13日の総選挙では、アンデション氏率いる中道左派の野党勢力が349議席のうち176議席を獲得し、クリステション(Ulf Kristersson)首相率いる右派勢力の173議席を上回った。選挙結果を受け、アンデション氏の首相就任を支持する声が上がったものの、中道左派を構成する4党は、新政権にどの政党を参加させるかについて意見が一致していない。

15日の採決では、アンデション氏の社会民主党だけが賛成し、その他の政党は反対に回った。アンデション氏は採決後、記者団に対し、総選挙の夜から首相選出には時間がかかり、複数回の採決が必要になると予想していたと語った。議席数では中道左派が優位に立ちながら、各党間の協力関係を構築できない状況が浮き彫りとなった。

ノルレン(Andreas Norlén)議長は今後、穏健党のクリステション氏に政権樹立を打診する可能性が高い。穏健党は社会民主党に次ぐ第2党で、クリステション氏が首相に返り咲くには、少なくとも中道左派の一部から支持を得る必要がある。右派政権を支えてきた反移民を掲げるスウェーデン民主党との関係も、政権運営を左右する要因となる。

今回の総選挙では、中道左派が僅差で勝利した一方、右派勢力も影響力を維持している。移民政策や治安対策、生活費の上昇などをめぐり、各党の立場には隔たりがある。中道左派が政権を担った場合も、移民政策を大幅に転換することは難しいとみられる。

スウェーデンでは、議会が首相候補を否決した場合、議長は最大4回まで候補者を提示できる。すべての候補が否決されれば、3カ月以内に再選挙を実施しなければならない。安定した政権の樹立には各党間の妥協が不可欠となっている。

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