チャールズ国王、カリブ歴訪で奴隷貿易に正式謝罪せず、植民地支配の過去には言及へ
チャールズ国王は10月27日から11月4日にかけて、バハマ、ガイアナ、アンティグア・バーブーダを訪問する予定だ。
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イギリスのチャールズ国王(King Charles III)は今月、カリブ海地域を歴訪する際、英国の大西洋奴隷貿易について正式な謝罪を行わない方針であることが明らかになった。一方、王室は2日、国王が奴隷貿易や植民地支配という英国の過去の歴史について「避けることはない」と説明した。
チャールズ国王は10月27日から11月4日にかけて、バハマ、ガイアナ、アンティグア・バーブーダを訪問する予定だ。アンティグア・バーブーダでは、11月1~4日に開催される英連邦首脳会議(CHOGM)にも出席する。今回の歴訪は、カリブ諸国などから奴隷貿易をめぐる賠償を求める声が強まる中で行われる。
英国政府はこれまで、奴隷貿易をめぐる正式な謝罪や賠償金の支払いを認めない立場を示してきた。王室も謝罪や賠償は政府が扱う問題だと説明しており、国王が今回の訪問で政府方針を変更することはないとみられる。
一方、チャールズ国王は過去の発言で、奴隷制度について個人的な悲しみを表明してきた。2021年にバルバドスが共和制へ移行した際には、奴隷制度を英国の歴史に残る「深刻な過去」として認め、2024年の英連邦関連の演説でも、過去の不正義が現在にも影響を及ぼしているとの認識を示した。国王は王室と奴隷貿易の歴史的関係を調査する取り組みも支持している。
ジャマイカ政府は9月、英国が奴隷貿易に関して賠償を支払うべきかどうかについて、法的な検討を求める手続きを国王に申し立てた。カリブ諸国では、奴隷貿易による歴史的被害と現在まで続く格差をめぐり、旧宗主国に謝罪や賠償を求める動きが続いている。
王室は今回の歴訪について、英国の「暗い過去」に触れる一方、訪問先各国の現在と将来にも重点を置くとしている。奴隷貿易をめぐる歴史認識や賠償問題が、国王の訪問とCHOGMでどのように議論されるかが注目される。
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