◎エーゲ海では移民船の転覆・沈没事故が相次いでいる。
ギリシャ沖、亡命希望者たち(Getty-Images)

ギリシャ当局は1日、エーゲ海のコス島沖で亡命希望者とみられる人々を乗せたボートが沈没し、2人の死亡を確認したと発表した。

沿岸警備隊によると、ボートには少なくとも27人が乗船していたという。警備隊は24人を救助し、男女の遺体を収容。行方不明者を捜索している。

地元テレビ局は関係者の話を引用し、「船舶数隻と航空機2機による捜索活動が続いている」と報じた。

沿岸警備隊によると、この海域を監視する赤外線サーモグラフィカメラがコス島沖を漂うボートを探知。巡視艇が現場に向かったものの、ボートは見つからず、その後、助けを求める人々を発見したという。

警備隊は声明で、「過積載のゴムボートとみられる船は波に飲まれ沈没したようだ」と述べている。

ボートが転覆した日時と移民の国籍は明らかになっていない。ボートはコス島東部沖で沈没し、近くのトルコ沿岸から出航したとみられる。

エーゲ海では移民船の転覆・沈没事故が相次いでいる。

レスボス島の沖合で先月初めに発生したボートの座礁事故では少なくとも3人が死亡。その2日前にはレロス島沖合で41人を乗せたボートが転覆し、子供4人と女性1人が死亡した。

西欧への亡命を希望する中東の移民(主にアフガン人とシリア人)はトルコ西岸から頼りないボートに乗り、ギリシャを目指す。

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