◎ドイツだけでなくオランダ、ベルギー、ポーランドの70以上の物件が捜査対象になった。
薬物取引のイメージ(Getty Images)

ドイツの警察当局は6日、暗号化された通信サービスで麻薬取引を行ったとされる48人を逮捕したと発表した。

西部ラインラント・プファルツ州警察によると、48人は3日に逮捕され、ドイツだけでなくオランダ、ベルギー、ポーランドの70以上の物件が捜査対象になったという。

3カ国の警察当局も声明を出し、大規模な麻薬密売組織が関与していると示唆した。

ラインラント・プファルツ州警察は逮捕した48人について、「エクスクル(Exclu)」と呼ばれる通信サービスの管理者、運営者、利用者と説明している。

同州警察によると、今回の一斉取り締まりは2020年に開始した捜査のひとつだという。

ドイツ通信社(dpa)は「西部の旧軍用バンカー(掩体壕)に違法薬物などを扱うサイトを管理する組織が拠点を置き、その中にエクスクルも含まれる」と報じている。このバンカーは昨年封鎖されたが、組織は活動を続けているようだ。

ドイツ当局によると、エクスクルはスマートフォンアプリ(有料)としてユーザーに提供されており、6カ月間のライセンス料は800ユーロだった。ユーザー数は推定3000人で、そのうち750人はオランダ在住とみられる。

アプリ利用者が全員薬物取引に関わっているかどうかは不明。警察が捜査を進めている。

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