◎同国の電気とガス料金は昨年の2倍以上に値上がりしている。
2022年9月21日/ベルギー、首都ブリュッセル、エネルギー価格の高騰に抗議するデモ(Olivier Matthys/AP通信)

ベルギーの首都ブリュッセルで21日、エネルギー価格の高騰に抗議する集会が開かれ、数千人が参加した。

人々は電気、ガス、食品の値上げに抗議し、企業と政府に支援を要請した。

デモを主催した労働組合によると、約1万人が参加したという。

全国から集まった人々は「電気とガスが高すぎる」「賃金以外、すべて値上がりしている」などと書かれた横断幕を掲げ、行進した。

AFP通信の取材に応じた女性は「電気代とガス代に上限を設定して!」と訴えた。

報道によると、市内では大渋滞が発生し、公共交通機関のダイヤも大幅に乱れたという。

ベルギーのメディアが今週行った世論調査では、回答者の64%が「電気とガス料金を支払えなくなるかもしれない」と心配し、80%が「エネルギーと水の節約を心掛けている」と回答した。

同国の電気とガス料金は昨年の2倍以上に値上がりしている。

デモに参加したブリュッセル在住の女性はAP通信の取材に対し、「食品の値上がりも深刻」と説明した。「野菜、牛乳、チーズ...あらゆるものが値上がりしましたが、賃金は上がらず生活は苦しくなるばかりです...」

デクロー(Alexander De Croo)首相は先月、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー価格の高騰により、「今後5年から10年は厳しい冬を過ごすことになる」と警告した。

EU加盟27カ国は今冬のガス消費量を平均15%削減し、特にピーク時の需要を減らすことで合意している。27カ国のエネルギー担当閣僚は来週会合を開き、この危機についてさらに協議する予定だ。

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