ガザの栄養状態は依然脆弱、商業物資の搬入停止で子どもの健康悪化に懸念、ユニセフが警告
イスラエルは10月14日、ガザへの商業物資の搬入を停止したと明らかにした。
.jpg)
国連児童基金(ユニセフ)は16日、パレスチナ・ガザ地区で進んでいた栄養状態の改善が、物資の搬入停止によって損なわれる恐れがあると警告した。イスラエルが商業物資の搬入を停止したことで、食料や生活必需品の供給が滞っている。ユニセフはすべての検問所を開放し、人道支援物資と商業物資の双方を継続的かつ安定的に搬入できるよう求めた。
イスラエルは10月14日、ガザへの商業物資の搬入を停止したと明らかにした。理由について、地元商人とイスラム組織ハマスの間で税金を巡る対立が生じたためと説明している。この措置により、長期にわたる紛争や住民の度重なる避難、イスラエルによる支援物資の搬入制限で疲弊したガザでは、食料やその他生活必需品を確保することが一段と難しくなっている。
ガザでは、2023年10月に始まった紛争以降、住民の多くが人道支援に依存してきた。停戦後は支援物資や商業物資の搬入が改善し、大規模な戦闘も減少したことで、飢餓の危機を抑えることができた。しかし、攻撃の継続や住民の避難、広範囲に及ぶインフラの破壊により、市民生活は依然として厳しい状況にある。
ユニセフが16日に公表した報告書によると、急性栄養失調の割合は低下したものの、2歳未満の子どものうち、最低限必要な食事を確保できているのは3人に1人にとどまる。また、6月に実施した調査では、5歳未満の子どもの8人に1人が慢性的な栄養失調に陥っていることも明らかになった。食料支援の拡充や栄養関連物資の搬入制限の緩和、停戦などが改善に寄与したが、その成果は依然として脆弱だ。
ユニセフの報道官は、物資の供給が途絶えれば子どもたちへの影響は避けられないと指摘した。冬が近づく中、ガザでは約80万人の子どもが避難生活を続け、その多くがテントや安全性の低い建物で暮らしている。
ユニセフは食料の確保に加え、安全な住居や基本的な公共サービスの整備も不可欠だと強調した。栄養状態の改善を持続させるには、物資の安定供給と生活環境の再建を同時に進める必要がある。
