◎エルドアン氏は8月30日、首都アンカラにある陸軍士官学校の卒業式に出席した。
トルコのエルドアン大統領(Getty Images)

トルコのエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は7日、士官学校の卒業式で世俗主義的な宣誓をした軍卒業生を非難し、この宣誓の背後にいる人々を「粛清」すると約束した。

エルドアン氏は北西部コジャエリ県のイスラム学校で演説し、その関係者を日和見主義者と評した。さらに、現在調査が進行中であるとし、「少数の不謹慎な人物は粛清されるだろう」と述べた。

またエルドアン氏は「彼らが誰であろうと、我が軍の一員になることは不可能だ」と強調した。

エルドアン氏は8月30日、首都アンカラにある陸軍士官学校の卒業式に出席した。

卒業生総代は960人の卒業生を率いて、トルコを守るという公式の軍隊宣誓を唱えた。しかし、その約1時間後に撮影されたビデオ映像には、約400人の卒業生が野原に集まり、剣を掲げて「我々はムスタファ・ケマル(Mustafa Kemal Atatürk、トルコの初代大統領)の兵士である」と唱えている様子が映っていた。

その後、卒業生らは一行を率いて宣誓を行い、「世俗的で民主的なトルコ」を守ると誓った。この宣誓は2022年に廃止された。

トルコはエルドアン政権下で世俗主義化に務めたケマル時代の伝統の一部を捨て、よりあからさまに宗教的になっている。

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