◎昨年12月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で約65%増。人口の大多数を占める低中所得者層の生活を圧迫している。
トルコ、イスタンブールの河川敷(Francisco Seco/AP通信)

トルコ中央銀行は25日、主要政策金利を2.5%引き上げ、45%とした。同行の利上げは8回連続。

昨年12月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で約65%増。人口の大多数を占める低中所得者層の生活を圧迫している。11月は61.98%増であった。

同行の金融政策委員会は先月の声明で、「金融引き締めはまもなく終了すると期待している」と表明していた。

多くの金融アナリストがインフレに対処するためにはさらなる利上げが必要という見方を示している。

同行の金利は昨年、8.5%から42.5%まで引き上げられた。

エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は高い借入コスト(高金利)を「敵」と呼び、「インフレを解消するためには金利を引き下げなければならない」と長年主張。利下げ政策に抵抗する中銀総裁を解任してきた。

しかし、昨年6月に就任した総裁はエルドアン氏の手法を否定し、利上げを強行。エルドアン氏もこれを受け入れた。

欧州中央銀行(ECB)は1年以上にわたる急速な利上げを経て、25日の会合で過去最高水準の金利を据え置くと発表した。

米連邦準備制度理事会(FRB)もインフレが再燃しなければ利下げできるという見方を示している。

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