SHARE:

イラン軍、米国による再攻撃に備え警戒、ホルムズ海峡めぐり緊張続く

今回のイラン軍の発言により、軍事衝突の再燃をめぐる警戒が一段と高まっている。
2026年2月28日/イラン、首都テヘラン(Getty Images/AFP通信)

イラン軍は27日、米国による新たな攻撃に備えていると表明した。国営イラン通信(IRNA)によると、軍報道官は声明で、「イラン軍はあらゆる対決に備えて、臨戦態勢を取っている」と述べ、米国が再び攻撃に踏み切れば、前回より大きな損害を受けることになると警告した。

発言の背景には、米国とイランの間で続く軍事的緊張がある。トランプ(Donald Trump)米大統領は、イラン側が提示したホルムズ海峡の再開と戦闘終結に向けた提案を拒否し、イラン軍はこれを受けて米国による軍事作戦が再開される可能性を念頭に警戒を強めている。

イラン軍のアミール・ハタミ(Amir Hatami)司令官は同日、現在の戦争は「重大かつ決定的な段階」にあるとの認識を示した。さらに、外国勢力が地域の重要な航路を利用する一方で、イランが貿易を継続できない状況は受け入れられないと主張した。

特に焦点となっているのがホルムズ海峡である。ペルシャ湾とオマーン湾を結ぶ同海峡は、中東から世界各地へ向かう石油・ガスに欠かせない輸送路であり、イランによる通航制限や米国との軍事衝突は、地域だけでなく国際的なエネルギー供給にも影響を及ぼしている。

イラン政府は今月、米国が軍事的圧力を緩和し、イランの港湾封鎖を解除すれば、7日以内にホルムズ海峡を再開できるとの考えも示していた。イラン側は外交交渉の再開にも言及しているが、米国との間では軍事的圧力と交渉をめぐる立場の隔たりが続いている。

今回のイラン軍の発言により、軍事衝突の再燃をめぐる警戒が一段と高まっている。今後、米国がどのような対応を取るか、またホルムズ海峡の航行をめぐる両国の動きが焦点となる。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします
あなたへのおすすめ