◎イランと同盟を結ぶフーシ派は昨年10月にガザ紛争が始まって以来、紅海やアデン湾などの船舶に対して100回以上ミサイルやドローン攻撃を行ってきた。
イエメン沖の紅海を航行していた船舶が親イラン武装組織フーシ派の攻撃を受けた。英国海運貿易オペレーション(UKMTO)が12日、明らかにした。
それによると、船舶の近くで爆発が起きたという。フーシ派はその後、「米軍の艦船を攻撃した」と犯行声明を出した。
UKMTOは声明で、西部ホデイダの南西約130キロ地点を航行中の商業船が攻撃を受けたものの、船体に被害はなく、負傷者もいないと報告した。
フーシ派の報道官は12日夜に公開した声明で、「弾道ミサイルとドローンで紅海の米海軍駆逐艦2隻を攻撃した」と主張した。
イランと同盟を結ぶフーシ派は昨年10月にガザ紛争が始まって以来、紅海やアデン湾などの船舶に対して100回以上ミサイルやドローン攻撃を行ってきた。
フーシ派はイスラエル軍の侵攻に直面するパレスチナ人への支援と連帯を示すためと主張しているが、戦争とは明らかに関係のない船舶も攻撃している。
フーシ派は90隻以上の船舶を標的にし、1隻を拿捕、2隻を沈没させ、船員4人を殺害した。その他のミサイルやドローンは米軍主導の連合軍に迎撃されるか、目標に届かなかった。
米中央軍(CENTCOM)は9日、フーシ派が支配する地域にある武器貯蔵施設を複数回空爆した。