◎ケニアを含む東アフリカ諸国では先月から大雨が続いている。
2023年11月26日/ケニア、東部マクエニ郊外(Brian-Inganga/AP通信)

ケニア政府は27日、広い範囲で大雨による洪水・土砂崩れが相次いでいることを受け、洪水が起きやすい地域の住民に高台への避難を呼びかけた。

ケニアを含む東アフリカ諸国では先月から大雨が続いている。ケニアの死者は76人に達し、少なくとも4万人が避難生活を余儀なくされている。

ソマリアの死者は96人。エチオピアでは44人の死亡が確認された。

ルト(William Ruto)大統領は27日の緊急閣議で、「全国47郡のうち38郡で洪水や土砂崩れ災害が確認されている」と述べた。

またルト氏は被災地で感染症が蔓延していると強調。被災地への支援を加速させる必要があるとして、関係閣僚に対応を急ぐよう命じた。

地元メディアによると、被害の深刻な地域は港湾都市モンバサ、北部イシオロ、北東部のワジールなど。これらの地域では停電が常態化しているようだ。

ソマリア国境近くの町では数千人が住居を失い、避難所に身を寄せている。

AP通信の取材に応じたモンバサの住民は「道路、橋、鉄塔、公民館、あらゆるものが流されてしまった」と語った。

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