大分県のおすすめ観光スポット2020年最新版を紹介する。なお、個人的な主観で選んでいることをご理解いただきたい。
温泉と椎茸ととり天の町大分県。素晴らしい観光資源、名産/特産品、そして美味いご当地料理を駆使(?)し、九州一の観光地を目指している。今回も比較的知名度が低く、かつ、混雑しにくいおすすめ観光スポットを選抜した(つもりだ)。なお、旅行や観光を計画する際は、必ず現地の最新情報を入手してほしい。また、GWや夏休み時期は混雑する可能性が高いことを理解いただきたい。
目次
1.大分市
・大分銀行赤レンガ館
・大分府内城跡
2.臼杵市
・旧真光寺
・野上弥生子文学記念館
3.国東市
・弥生のムラ安国寺集落遺跡公園
・大聖寺
4.由布市
・湯平温泉の石畳
・男池
5.別府市
・貴船城
・別府駅伝地獄めぐり
・別府タワー
6.杵築市
・重光邸
・北台武家屋敷群
大分市(目次に戻る
自治体 | 大分市 (Ooita city) |
市庁舎所在地 | 〒870-8504 大分県大分市荷揚町2-31 |
総人口 | 477,522人 |
代表的な名産/特産品 | 豊後牛 関サバ 関アジ |
平成31年度当初予算 | 3160億円 |
温泉の町大分県の県庁所在地『大分市』。同県の東部に位置し、海の幸が有名なことで知られる。「関サバ」「関アジ」は大分市を代表する名産/特産品のひとつ。また、観光客から圧倒的な支持を受ける「とり天」「からあげ」も忘れてはならない。
大分市民の多くは自宅でからあげを揚げず、惣菜店やスーパーで購入するそうだ。理由は、「プロの揚げたからあげの方が美味いから」らしい。市内の惣菜店は観光客の受け入れにも力を入れており、散策の途中でからあげやとり天を購入、食べ歩きする人の姿をよく目にする。
大分市は漁業だけでなく、農業、畜産業でも名産/特産品に恵まれている。大分の代名詞「しいたけ」、「かぼす」などの柑橘類。また、「豊後牛(ふんごぎゅう)」は鹿児島黒牛や宮崎牛などと肩を並べる大人気ブランド牛である。
大分市のレンタカー店
大分銀行赤レンガ館
大分県を始めて訪れる場合は、「日豊本線 大分駅」を拠点に旅行/観光計画を組み立てると良いだろう。各観光エリアへのアクセスに優れているだけでなく、同駅周辺を散策するのも楽しい。ここで紹介する『大分銀行赤レンガ館』は、大分市を代表する観光スポットのひとつである。
同館はその名の通り、「大分銀行」所有の建造物である。大分駅前の10号線(産業道路)を横断、中央通りを北上すると、右手に赤レンガ造りの建物が見えてくる。同館は1966年まで大分銀行本店として使用、その後、府内会館および同行の支店として2015年まで利用されていた。
支店の統廃合に伴い、2015年以降は空き店舗になっていたが、歴史的価値の高さを認められ「国の登録有形文化財」に指定された。大分銀行は外装を維持したまま内装のみを改修し、2018年に新赤レンガ館としてリニューアルオープン。雑貨屋/セレクトショップ、カフェの入る複合施設として営業を開始した。
ルネッサンス様式の内装は、当時の面影を残しつつ、美しく改修されている。さらに、外装の保存状態も素晴らしく、100年以上の歴史を持つ建造物とは思えないはずだ。また、銀行営業時間(9時から15時)の目盛りしかない珍しい型の時計(大理石仕様)も展示されているので、記念に撮影させてもらおう。
同館内で営業する「タクトナコーヒー」とセレクトショップは、女子のために存在する、と言っても過言ではない。木のぬくもりを感じさせるテーブルや座椅子とレンガのコントラストは、ひとことで言うと「おしゃれ」、今風に言うと「オシャンティ(2010年の流行語大賞)」である。なお、大分県産のお土産も販売されているが、田舎の現実(?)を思い起こさせる「しいたけ」や「米」などは扱われていないので、安心(?)してほしい。
<まとめ>
◎大分銀行赤レンガ館は2018年にリニューアルオープン。セレクトショップ兼カフェとして営業している。
◎女子向けのオシャンティな内装が素晴らしい。ただし、中年オヤジにはハードル高めなので注意しよう。
観光スポット | 大分銀行赤レンガ館 (おおいたぎんこうあかれんがかん) |
所在地 | 〒870-0021 大分県大分市府内町2-2-1 |
地図 ※クリックでGoogle map起動 | ①大分駅→大分銀行赤レンガ館 ②大分空港→大分銀行赤レンガ館 |
①アクセス | 中央通りを目的地まで進む(約7分) ↓ 到着 |
②アクセス | 県道545号線、国道213号線、国道10号線を経由、中央通りまで進む(約1時間15分) ↓ 中央通りを目的地まで進む(約1分) ↓ 到着 |
外部サイトへのリンク
<大分銀行 公式ホームページ>
大分銀行赤レンガ館#建築 #大分銀行赤レンガ館#大分朝散歩 #寄り道だらけの帰省旅#20200103togo pic.twitter.com/xLUEuFft6G
— 大分music (@oitamusic) January 3, 2020
大分府内城跡
府内城(大分城ともいう)は、戦国時代末期に築城された城である。明治時代初期に本丸などの建造物を除く施設が破却、その後、第二次世界大戦時の空襲で一部が焼失するも、戦後に整備が進められ、現在に至る。なお、西丸や櫓(やぐら)、堀などの施設は、大分県および大分市指定史跡である。
大分市は、『大分府内城跡』を観光スポットとして宣伝、観光客誘致に努めているが、別府や由布院温泉の圧倒的な人気に押され、全国での知名度はいまひとつである。しかし、初めて訪れた方の多くが、城跡の整備状況/クオリティーの高さにビックリされるという。なぜ人気観光地になれないのか不思議に思うはずだ。
大分府内城跡へのアクセスは、車/レンタカーより徒歩をおすすめしたい。大分駅から徒歩15分、中央通りをしばらく北上、通行量の多い「昭和通り」を東に進むと、立派な堀と石垣が見えてくる。なお、城跡は「大分福祉(ふくし)公園」と呼ばれており、多くの市民が集まる憩いの広場として重宝されているようだ。
そのまま「大手門」をくぐり、天守台跡まで移動しよう。積み上げられた石垣を上れば、同エリア全体を一望できる。大分市は本丸の復元を目指し「府内城整備構想計画」を策定したが、予算等の都合で実現には至っていないという。立派な本丸が復元されれば、市の新たな観光スポットになるだろう。
本丸復元は実現できていないが、それを金属製パイプとLEDライトで再現した「骨組みイルミネーション」を冬季限定で設置。残念ながら2020年2月でイベントは終了し、骨組みも解体されてしまったが、府内城と大分市、そして大分県全体を大いに盛り上げた。
<まとめ>
◎入園料無料。知名度はいまひとつだが、城跡としてのクオリティーはかなり高い。
◎大分駅から徒歩15分、他の観光スポット巡りや買い物の途中で立ち寄ってはいかがだろうか。
観光スポット | 大分府内城跡 (おおいたふないじょうあと) |
所在地 | 〒870-0046 大分県大分市荷揚町4 |
地図 ※クリックでGoogle map起動 | ①大分駅→大分府内城跡 ②大分空港→大分府内城跡 |
①アクセス | 中央通りを進み右折、目的地まで進む(約16分) ↓ 到着 |
②アクセス | 県道545号線、国道213号線、国道10号線を経由、目的地まで進む(約1時間18分) ↓ 到着 |
外部サイトへのリンク
<大分市 公式ホームページ>
臼杵市(目次に戻る
自治体 | 臼杵市 (Usuki city) |
市庁舎所在地 | 〒875-8501 大分県臼杵市大字臼杵72-1 |
総人口 | 36,443人 |
代表的な名産/特産品 | 葉タバコ ピーマン ニラ |
平成31年度当初予算 | 378億円 |
『臼杵(うすき)市』は海と山に囲まれた自然豊かな町である。大分市の南に位置し、繁華街へのアクセスに優れた交通利便性の良いエリアと言える。また、豊かな自然からもたらされる山と海の幸にも恵まれ、大分県の中でも特に過ごしやすい町として人気を集めている。
臼杵市の行政、そして市民は、住みやすい/生活しやすい町づくりを目指し、「空き家支援」「移住者支援」などのサービスに力を入れてきた。それらの取り組みが高く評価され、毎年発表される「移住したい/住みやすい田舎町ランキング」で1位を獲得したこともある。「自然・町・市民・行政」が一体となり、臼杵市の魅力を高めてきた結果だった。
市内の鉄道は日豊本線のみ、「臼杵駅」周辺が市の中心市街地である。先述の通り、大分市に近く交通利便性に優れていることから、近年はベッドタウンとしての地位も確立しつつあるようだ。なお、南西部に広がる森林内を流れる川は、鮎やヤマメを狙う釣り客の隠れスポットとして人気を集めている。
臼杵市のレンタカー店
旧真光寺
臼杵市の中心部、観光スポットの集めるエリアに『旧真光寺』はある。訪れる際は、車/レンタカーもしくは電車を利用しよう。「日豊本線 臼杵駅」から徒歩15分ほどでアクセス可能だ。また、同寺院に車で乗り入れることはできないので、「臼杵城跡」近くの無料駐車場等を利用し、そこから歩いて移動しよう。
旧真光寺周辺には「武家屋敷」「神社」「寺院」などが立ち並び、エリア全体が観光スポットを形成している。石畳が印象的な「二王座(におうざ)歴史の道」を進むと、江戸時代にタイムスリップしたような気分を味わえるはずだ。なお、二王座とは、この地区にかつてあった「仁王門」の名にちなんで名づけられた。
旧真光寺は無料休憩所として開放されており、出入り自由。住職や僧侶のお経が聞こえてきそうな雰囲気を醸し出している。二王座歴史の道から見る武家屋敷群の様子と、同寺院二階から眺める景色は全くことなるのでビックリするはずだ。江戸時代の記憶と風情を色濃く感じることができるだろう。
同エリアの観光スポットは、思いのほか混雑する。GWや夏休み時期になると、渋滞が発生することもあるので注意しよう。旧真光寺を出て南に進むと、「切り通し」という急な上り坂が現れる。ここは臼杵市を代表する景観のひとつ、知る人ぞ知るおすすめインスタ映えスポットなので、記念撮影を忘れずに。
江戸時代の風情を堪能した後は、同エリアの北に移動しよう。狭いエリアの中に飲食店やカフェ、雑貨屋、商店などが50軒以上林立している。また、さらに北上すると、仁王門があったとされる「臼杵八坂神社」、や別の武家屋敷群も散策可能である。
<まとめ>
◎旧真光寺は無料休憩所として開放されている。観光客の多い季節になると混雑するので注意。
◎同エリア周辺は、観光スポット、飲食店、カフェなど、観光客向け施設が充実している。
観光スポット | 旧真光寺 (きゅうしんこうじ) |
所在地 | 〒875-0043 大分県臼杵市大字臼杵 |
地図 ※クリックでGoogle map起動 | ①大分駅→旧真光寺 ②大分空港→旧真光寺 |
①アクセス | 県道21号線、県道56号線、東九州自動車道を経由、臼杵ICで出る(約33分) ↓ 国道502号線、県道33号線、二王座歴史の道を経由、目的地まで進む(約7分) ↓ 到着 |
②アクセス | 大分空港道路、東九州自動車道を経由、臼杵ICで出る(約1時間11分) ↓ 国道502号線、県道33号線、二王座歴史の道を経由、目的地まで進む(約7分) ↓ 到着 |
外部サイトへのリンク
<臼杵市観光情報協会 公式ホームページ>
【BREAKTIME】
— 大分県民検定 (@vkewW0Xk0oNZiYj) November 23, 2019
インスタ映えvol.403-⑤
「二王座歴史の道」
臼杵城のお膝元に位置する二王座は、狭い路地のいたるところに城下町特有の面影が残っていて、高い石垣、重厚感のある瓦屋根、白壁の建物などが坂沿いに続く。旧真光寺の前は「切り通し」と呼ばれる、臼杵を代表する景観のひとつ。 pic.twitter.com/uzH41SP7rB
野上弥生子文学記念館
先に述べた「旧真光寺」を北に進むと、木造づくりの『野上弥生子文学記念館』が見えてくる。臼杵市を代表する偉人「野上弥生子」は、99歳まで執筆活動を続けた小説家である。「迷路(1948年刊行)」「秀吉と利休(1964年刊行)」「森(1985年刊行)」などの作品や、女性文芸誌「青鞜(せいとう)」の刊行に携わったことでも知られる。
同記念館へは徒歩でアクセスしよう。車/レンタカーでの乗り入れは不可、「臼杵城跡」近くの無料駐車場等を利用したい。入館料は大人300円、小中学生150円である。
野上弥生子は14歳で上京、明治女学校に入学した。その後、「夏目漱石」の門下生「野上豊一郎」と結婚、小説家としての活動をスタートさせる。夏目漱石から直接指導を受けることはなかったが、作品のチェック等は行ってもらったそうだ。また、多くの著名人(平塚らいてう、与謝野晶子など)と共に、青鞜(せいとう)創刊を目指し尽力した。
同記念館は、野上弥生子の生家「小手川(こてがわ)酒造」の一部を改築、開設された。本人が使用していた執筆用具、愛用品、偉人達とのやり取りを記録した手記、夏目漱石からの手紙、直筆原稿などが展示されており、戦前、そして戦後の激動期を生きた同氏の人生を垣間見ることができるだろう。野上弥生子の残した「女性である前にまず人間であれ」という言葉は、令和の世を生きる日本女子の心の中に生き続けている。
同記念館をタップリ見学した後は、小手川酒造の主人に挨拶しよう。非常に気さくな方で、試飲を勧められるはずだ。車を運転していなければ快く応じ、お土産にお酒を購入しても良い。また、少し太り気味のご当地アイドル猫こと「ふく」が周辺をドヤ顔でウロついているので、時間に余裕のある方はダイエットを指南(?)してあげるとなお良い。
<まとめ>
◎同記念館には、99歳まで執筆活動を続けた野上弥生子の貴重な品々が展示されている。
◎臼杵市観光スポット巡りの途中で立ち寄りたい。
観光スポット | 野上弥生子文学記念館 (のがみやえこぶんがくきねんかん) |
所在地 | 〒875-0041 大分県臼杵市大字臼杵浜町1 |
地図 ※クリックでGoogle map起動 | ①大分駅→野上弥生子文学記念館 ②大分空港→野上弥生子文学記念館 |
①アクセス | 県道21号線、県道56号線、東九州自動車道を経由、臼杵ICで出る(約33分) ↓ 国道502号線、県道33号線を経由、目的地まで進む(約7分) ↓ 到着 |
②アクセス | 大分空港道路、東九州自動車道を経由、臼杵ICで出る(約1時間11分) ↓ 国道502号線、県道33号線を経由、目的地まで進む(約7分) ↓ 到着 |
外部サイトへのリンク
<臼杵市 公式ホームページ>
『野上弥生子文学記念館』
— と。 (@toshi5d) April 29, 2019
平成から令和に移るこの時。
明治 大正 昭和の生原稿に歴史の重みを感じながらじっくり見学。 pic.twitter.com/P2sZOfBCaU
国東市(目次に戻る
自治体 | 国東市 (Kunisaki city) |
市庁舎所在地 | 〒873-0503 大分県国東市国東町鶴川149 |
総人口 | 26,447人 |
代表的な名産/特産品 | トマト みかん 干し椎茸 |
平成31年度当初予算 | 369億円 |
大分県の北東部、鼻のような地形が特徴的な「国東(くにさき)半島」の東側に位置する『国東市』。市内に鉄道はないが、大分県の空の玄関口「大分空港」を有しているため、他県からもアクセスしやすい。LCCの登場により、成田、羽田、中部(名古屋)、伊丹(大阪)といった大都市圏への航路が確立され、大分県の大きな財産になった。
国東市の名産/特産品は「トマト」や「みかん」など。漁業にも力を入れており、組合・市民・民間企業が協力して「牡蠣の養殖」技術も確立させた。また、国東半島の自然を求めて都心から移住してくる方も多いという。趣味で始めた園芸(柑橘類やいちご栽培)が大きな農園に発展したケースもあるので、田舎暮らしを始めたい人におすすめしたい。
国東市の中心市街地は海沿いエリア、南北に伸びる国道213号線周辺に住宅が密集している。また、内陸部でも、豊かな自然の中で生活を営む人々の姿が見られる。なお、国東半島の中心部、「両子山(ふたごさん)」の山頂に続くトレッキングロードは、登山初心者でも安心して登れるぞ。
国東市のレンタカー店
弥生のムラ安国寺集落遺跡公園
『弥生のムラ安国寺集落遺跡公園』には、弥生時代から古墳時代ごろの遺構、当時の生活を忠実に再現した竪穴式住居等が展示されている。また、戦後すぐに行われた発掘調査で「炭化した米」が発見、弥生時代頃から稲作が行われていたことを証明する貴重な遺産として注目を集め、国東市を代表する観光スポットになった。
現在は遺跡公園として一般開放されており、無料で散策可能である。現地周辺に鉄道はないので、車/レンタカーを使ってアクセスしよう。大分空港を北上し、「田深川(たぶかがわ)」沿いを西に進むと、木製の柵に覆われた一角が見えてくる。
駐車場に車を止めたら、ひとまず「歴史体験学習館」へ向かおう。入館料は大人200円、小中学生100円、以下無料である。ここには、遺跡から発掘された弥生時代の土器や、復元された当時の道具などが展示されている。また、「勾玉づくり(300円)」「火おこし(100円)」などの体験型アクティビティも充実しているぞ。
遺跡公園内には、先述の竪穴式住居の他に「水田」「広場」「溝」「川辺」「高床式住居」などが整備されている。特に高床式住居の復元レベルは大変素晴らしい。発掘調査時に部材や遺構が大量に発見されていたため、復元しやすかったのだろう。残念ながら内部に立ち入ることはできないが、外から見るだけで弥生時代の息吹を感じるはずだ。
同遺跡公園の南側にある「安国寺」は、南北朝時代に発生した争乱の犠牲者(後醍醐天皇など)を祀るべく建立された。西日本の各地に点在する同名の寺も、建立の理由は同じである。国東半島の安国寺には、鎌倉幕府初代征夷大将軍「足利尊氏」の木造が安置されている。歴史を感じさせる寺院なので、散策の途中で立ち寄ることをおすすめしたい。
<まとめ>
◎同遺跡公園には、弥生時代の生活を再現した竪穴住居、水田などが整備されている。
◎入歴史体験館で弥生時代の営みを知ったうえで散策すると良い。
観光スポット | 弥生のムラ安国寺集落遺跡公園 (やよいのむらあんこくじしゅうらくいせきこうえん) |
所在地 | 〒873-0504 大分県国東市国東町安国寺1635 |
地図 ※クリックでGoogle map起動 | ①大分駅→弥生のムラ安国寺集落遺跡公園 ②大分空港→弥生のムラ安国寺集落遺跡公園 |
①アクセス | 国道10号線、国道213号線、県道404号線、県道201号線を経由、目的地まで進む(約1時間30分) ↓ 到着 |
②アクセス | 県道545号線、国道213号線を経由、目的地まで進む(約17分) ↓ 到着 |
外部サイトへのリンク
<国東市観光協会 公式ホームページ>
安国寺集落遺跡公園『弥生のムラ』 https://t.co/QaTRscPlzQ pic.twitter.com/7VOOGiBce5
— ilovejapan (@ilovejapan_jp) June 30, 2016
大聖寺
大自然の宝庫、国東半島には、知る人ぞ知るマニアック観光スポットがあちこちにある。ここで紹介する『大聖寺(だいじょうじ)』もそのひとつ。同名の神社が日本各地にあり、知名度が高いとは決して言えないが、鎌倉時代の歴史と息吹、そして足利家の栄枯盛衰を感じることができるだろう。
現地へのアクセスは車/レンタカーで。目的地周辺まで県道544号線を進み、「表参道入口」と書かれた石柱近くに車を止める。駐車場はないが、田舎町なので少し広いスペースに止めておけば問題なしだ。大聖寺を訪れる際の注意事項を下記に記載するので、遵守しよう。
①本堂まで15分ほど歩く。高低差のある坂や階段もあるので、歩きやすい靴を準備。
②飲み物を事前に購入しておこう。近隣に自動販売機やコンビニはない。
③午前中もしくは午後の明るい時間に訪れたい。薄暗くなると周囲は不気味な気配に包まれる。
④お墓と仏像を祀っている。入る際は二礼二拍1礼を忘れずに。
整備された道を進むと、室町時代に設置された石造物や仁王像に迎えられる。本堂まで続く100段超の階段を上れば、ようやく門が見えてくるはずだ。石垣や石畳をチェックしつつ、ゴールを目指し歩を進めよう。敷地に到着、息を整えたら、歴史を感じさせる本堂へ。なお、住職が不在であっても、分かりやすい場所に「御朱印」を置いてくれている。
堂内の「不動明王」に挨拶を済ませたら、来た道を戻るか、少し離れた地点にある旧寺院跡地や石像等を見学しにいこう。案内板に従い進めば道に迷うことはない。ただし、霊感の強い方は近づかない方が良いかもしれない。大聖寺のエリア外に漂う不思議/不気味な気配の正体は不明。室町時代の生霊が彷徨っている可能性もあるので、複数名で訪れた方が無難である。
<まとめ>
◎大聖寺は室町時代に建立されたお寺。目的地まで少し歩くが、古き良き時代の息吹を感じたい方はぜひ。
◎霊感の強い方は注意、不思議な気配を感じるエリアで謎の倦怠感に襲われた、という事案も発生している。
観光スポット | 大聖寺 (だいじょうじ) |
所在地 | 〒872-1652 大分県国東市国東町来浦1875 |
地図 ※クリックでGoogle map起動 | ①大分駅→大聖寺 ②大分空港→大聖寺 |
①アクセス | 国道10号線、県道31号線、県道544号線を経由、目的地まで進む(約1時間47分) ↓ 到着 |
②アクセス | 県道545号線、国道213号線を経由、目的地まで進む(約33分) ↓ 到着 |
外部サイトへのリンク
<国東市観光協会 公式ホームページ>
大聖寺さまから頂いた
— Mikan (@FukfukuFunyan2) May 14, 2019
カレンダー📅
人隅を 照らす
朝は希望に起き
昼は努力に生き
夜は感謝に眠る
天台宗 治地山 大聖寺 pic.twitter.com/BmJMVxjBfh
由布市(目次に戻る
自治体 | 由布市 (Yuhu city) |
市庁舎所在地 | 〒879-5498 大分県由布市庄内町柿原302 |
総人口 | 33,097人 |
代表的な名産/特産品 | 梨 ほうれん草 温泉まんじゅう |
平成31年度当初予算 | 287億円 |
『由布市』は、平成の大合併(2005年)により「挾間町(はさままち)」「庄内町」「湯布院町」の3町が合併、誕生した。この中でも特に有名な地域が湯布院町であり。言わずと知れた「湯布院/由布院温泉街」は、日本を代表する温泉観光スポットとして圧倒的な人気を集めている。
由布市から湧き出る温泉は、「由布岳(標高1,583m)」などの活火山群からもたらされている。温泉湧出量は全国2位、市内の各地に湧出スポットがあり、排水溝から湯気がモクモクと上がる姿に驚く観光客も多いという。また、町全体を包む独特な匂いも温泉の影響である。
由布市内を走る「久大(きゅうだい)本線」は、福岡県の「久留米駅」に接続される。すなわち、車/レンタカーを利用せずとも由布市へのアクセスは可能だ。ただし、近年運行本数が減少傾向にあるため、車を利用した方が無難かもしれない。
由布市周辺レンタカー店
湯平温泉の石畳
由布市と言えば「由布院/湯布院温泉街」が最も有名である。「久大本線 由布院駅」周辺に立ち並ぶ旅館の数は130軒以上、巨大温泉観光スポットと言っても過言ではない。しかし、由布院の旅館/温泉すべてを極めたとしても、温泉ソムリエ(?)を名乗ることはできない。由布市の真髄を知りたければ、「湯平温泉の石畳」に足を運ぶべきなのである。
湯平温泉は、由布院駅から車で約25分、「久大本線 湯平駅」からであれば10分ほどの距離にある温泉街である。訪れる際は車/レンタカーもしくはタクシーを利用しよう。「花合野川(かごのがわ)」に沿って県道537号線を西に進むと、古き良き時代をイメージさせる静かな温泉街が見えてくる。
温泉街周辺には無料駐車場が複数用意されている。車を止めたら、石畳の坂道を進もう。なお、湯平温泉を訪れる際は、旅館も予約しておきたい。石畳だけ見学しても問題ないが、何となく寂しい/残念な気分になる。また、温泉ソムリエになりたい方は入湯必須、時間に余裕を持ち、ゆったりと湯に浸からねばならない。
湯平温泉街の石畳は、江戸時代(約300年前)に整備されたものらしい。温泉街独特の匂い、石畳、風情を感じさせる建物が織りなすハーモニー(?)は、言葉に表せないほど最高である。気分が高揚し、「温泉街に来たぞ、この野郎(?)」と叫びたくなるが、ひとまず息を整え落ち着いた方が良い。
石畳をタップリ楽しんだ(?)後は、旅館にチェックインしよう。ナトリウム塩化物系の湯に浸かると、神経痛、筋肉痛、五十肩、消化器系トラブルなどが和らぐという。さらに、職場でのストレス、上司からの圧力、夫婦間トラブルなどからも一時的に開放されるはずだ。最後に、石畳の坂道を使って行われる「大そうめん流し大会」は、湯平最大の催し物である。
<まとめ>
◎湯平温泉を訪れる際は、旅館も予約しておきたい。石畳見学だけでは寂しすぎる。
◎由布市の温泉を極めたければ、湯平温泉に足を運ばねばならない。
観光スポット | 湯平温泉の石畳 (ゆのひらおんせんのいしだたみ) |
所在地 | 〒879-5112 大分県由布市湯布院町湯平 |
地図 ※クリックでGoogle map起動 | ①大分駅→湯平温泉 ②大分空港→湯平温泉 |
①アクセス | 国道10号線。県道207号線、国道210号線を経由、目的地まで進む(約55分) ↓ 到着 |
②アクセス | 大分空港道路、大分自動車道を経由、湯布院ICで出る(約45分) ↓ 国道210号線を目的地まで進む(約16分) ↓ 到着 |
外部サイトへのリンク
<湯平温泉 公式ホームページ>
男池
由布市庄内町の山中、「阿蘇くじゅう国立公園」のエリアに含まれる『男池』は、大自然のエネルギーをタップリ体感できる観光パワースポットだ。なお、読み方は「おとこいけ」ではなく「おいけ」である。「くさそう、不潔、男臭」といったマイナスイメージを連想しそうになるが、「日本の名水百選」に選ばれるほどの美しさなので安心(?)してほしい。
男池へのアクセスは車/レンタカーが必須である。由布市の繁華街「久大本線 由布院駅」から車で約45分、県道621号線を進むと「男池駐車場」の看板が見えてくる。そこに車を止めたら、ひとまず「男池公衆トイレ」で用を足そう。
男池の噴出口は駐車場の南側に位置する。山道を15分~20分ほど歩くので、スニーカーやトレッキングシューズがあると良い。なお、しっかり整備された山道を案内板の通りに進めば、道に迷うことはない。高低差の少ない散歩コースをイメージしていただくと良いだろう。
男池は九重連山「黒岳(くろだけ)」の麓に位置し、毎分2万リットルもの水が湧き出し続けている。火山天国(?)九州の営みを感じさせる水は、恐ろしく澄み渡っており、そして冷たい。持ち帰り自由なので、ペットボトルや水筒を準備しておこう。美しく澄んだ水を見れば、「くさそう、不潔、男臭」といったマイナスイメージは、「イケメンの汗、さわやか、いい匂い」といったプラスイメージに書き換えられたはずだ。
さわやかな男池に癒された後は、駐車場横にある「男池茶房」もしくは「おいちゃん家」に立ち寄ってほしい。「男池のそば/うどん」「男池のだんご汁」「男池のカレー」「男池のコーヒー」などが販売されており、頭の中が男だらけになるはずだ。ただし、男臭さを微塵も感じさせない仲良しご夫婦が運営しているので、安心(?)してほしい。
<まとめ>
◎男池は由布市のパワースポット。日本の名水百選に選ばれるほどの美しさであり、決してくさくない。
◎山道を少し歩くので、スニーカーもしくはトレッキングシューズ推奨。
観光スポット | 男池 (おいけ) |
所在地 | 〒879-5423 大分県由布市庄内町阿蘇野 |
地図 ※クリックでGoogle map起動 | ①大分駅→男池湧水群 ②大分空港→男池湧水群 |
①アクセス | 国道10号線。県道207号線、国道210号線、県道621号線を経由、目的地まで進む(約1時間9分) ↓ 到着 |
②アクセス | 大分空港道路、東九州自動車道を経由、湯布院ICで出る(約45分) ↓ 県道11号線、県道621号線を経由、目的地まで進む(約39分) ↓ 到着 |
外部サイトへのリンク
<由布市 公式ホームページ>
別府市(目次に戻る
自治体 | 別府市 (Beppu city) |
市庁舎所在地 | 〒874-8511 大分県別府市上野口町1-15 |
総人口 | 118,054人 |
代表的な名産/特産品 | 椎茸 とり天 極楽まんじゅう |
平成31年度当初予算 | 1,028億円 |
由布市を凌ぐ日本最大の温泉町「別府市」。湧出量はダントツの日本一、町全体から湯気が噴き出ているように見える姿は圧巻である。別府市だけで毎年800万人以上の観光客を誘致し、町と温泉は切っても切れない関係を構築した。
有名な温泉スポットとして挙げられるのが「別府地獄」だろう。管理団体「別府地獄組合」のスローガンは、「Welcome to the HELL(地獄へようこそ)」である。蒼き惑星、地球の中で、地獄を前面に押し出した観光地は別府市のみ。毎年800万人もの観光客が地獄を一目見ようと同市を訪れるのだ。
地獄の町別府市の名産/特産品は、「椎茸」「とり天」「極楽まんじゅう(地獄名物)」など。なお、「サタンの生肉」を食べたと外国人客がSNS上に拡散、一部エリアで騒動を招いたこともあるが、これは後になって「鶏刺し」だったと判明した。
別府市周辺レンタカー店
貴船城
九州最大の温泉天国別府市。「日豊本線 別府駅」から車で20分、国道500号線から閑静な住宅街に入ると、山の頂にそびえたつ『貴船城(きふねじょう)』が見えてくる。
別府市を訪れる観光客の大半は、温泉旅館、温泉関連スポットに足を運ぶ。別府温泉があまりに有名過ぎるため、田舎町(?)とは思えないほどの人だかりができることも珍しくない。結果、貴船城のような素晴らしい観光スポットは、混雑を避ける穴場観光スポットとしての地位を確立した。
貴船城は、鎌倉幕府初代将軍「源頼朝」に関連する城/砦と言い伝えられている。1957年、古くから伝来された記録や記憶を元に復元され、現在に至る。なお、当時の築城技術を再現すべく、丸太などの木材のみで造られており、内部に入ると木のぬくもりを感じるはずだ。
入館料300円を支払い、源頼朝の霊(?)に挨拶したら、厳かに入城しよう。まず目に入るのが、巨大なガラスケースに封印された貴船城の守護神「金白龍王」。鎌倉時代を生きた「大蛇」の亡骸が展示されている。金白龍王に一礼、写真を撮影したら、係員と一緒に城内を散策しよう。
鎌倉時代から伝えられる展示物等をチェックしたら、五代目金白龍王とご対面させてもらおう。とぐろを巻く神様の全長は約3m、嫌がることをしなければ噛みつかれない(無論毒もない)ので、厳かに一礼したのち、タッチさせてもらおう。係員の方曰わく、「五代目の御眼鏡に適うと、幸運が訪れであろう」とのこと。
最後に、三階天守閣から見える景色は素晴らしい。貴船城こそ、知る人ぞ知る素晴らしい観光スポットである。五代目金白龍王に認められれば、あなたにも幸運が訪れるかもしれない。
<まとめ>
◎貴船城は別府市の穴場観光スポットのひとつ。
◎五代目金白龍王に認められれば、幸運が訪れるらしい。必ずタッチさせてもらおう。
観光スポット | 貴船城 (きふねじょう) |
所在地 | 〒874-0000 大分県別府市大字鉄輪926 |
地図 ※クリックでGoogle map起動 | ①大分駅→貴船城 ②大分空港→貴船城 |
①アクセス | 国道10号線、国道500号線を経由、目的地まで進む(約34分) ↓ 到着 |
②アクセス | 県道545号線、国道213号線を経由、目的地まで進む(約58分) ↓ 到着 |
外部サイトへのリンク
<貴船城 公式ホームページ>
別府駅伝地獄めぐり
別府市が誇る観光ツアーとして名高い「別府地獄巡り」。運営管理者「別府地獄組合」の運行する定期観光バスに乗り地獄を周遊する定番観光スポット/ツアーである。なお、季節に関係なく混雑するので、訪れる際は当日の状況等を問い合わせておいた方が良いだろう。
ここで紹介する『別府駅伝地獄めぐり』は、その名の通り、地獄を駅伝方式で散策/周遊する個人ツアー(?)の名称である。ツアー料金等は一切かからず、着の身着のまま一人で楽しんでも良いし、家族でたすきをつないでも良い。すなわち、ツアーというしがらみ(?)に囚われたくない人向けの自由地獄散策である。
「日豊本線 別府大学駅」から西に進むと、地獄の集まる地点に到達する。現地へは車/レンタカーを利用するか、走って向かおう。なお、散策するルートに決まりはない。自分が行きたい地獄に足を運べば良いだけだ。おすすめは「海地獄」「血の池地獄」「白池(しらいけ)地獄」、全て「国の史跡/名勝」に指定されている。
グツグツと煮えたぎる地獄の湯の水温は、低いもので摂氏78℃、最高99℃と「激アツ」である。さらに「龍巻地獄」から噴出される熱風は100℃を超える。地獄の窯でゆでられる気分をタップリ堪能(?)した後は、「鬼山(おにやま)地獄」に足を運ぼう。ただし、爬虫類が苦手な方は近づかない方が良い。
鬼山地獄では、「ワニたち」を心ゆくまで観賞できる。ここの暖かく湿った空気とお湯は、ワニたちを癒し、最適な飼育環境を構築しているそうだ。まさに「ワニの保養所」「ワニの楽園」と言っても過言ではない。爬虫類が苦手な方にとっては地獄、好きな方には「天国」であろう。そして、ここまで車や周遊バスを使わず自分の足で散策を終えることができれば、別府駅伝地獄めぐりは完了だ。
<まとめ>
◎別府地獄めぐりとは、定期観光バスで周遊する地獄めぐり観光ツアー。
◎鬼山地獄を埋め尽くすワニたちは、暖かく湿った空気とお湯に癒されている。
観光スポット | 別府駅伝地獄めぐり (べっぷえきでんじごくめぐり) |
所在地 | 〒874-0000 大分県別府市大字鉄輪559-1 |
地図 ※クリックでGoogle map起動 | ①大分駅→別府地獄めぐり ②大分空港→別府地獄めぐり |
①アクセス | 国道10号線、国道500号線を経由、目的地まで進む(約33分) ↓ 到着 |
②アクセス | 大分空港道路、大分自動車道を経由、別府ICで出る(約38分) ↓ 県道11号線、国道500号線を経由、目的地まで進む(約6分) ↓ 到着 |
外部サイトへのリンク
<別府地獄組合 公式ホームページ>
別府タワー
「日豊本線 別府駅」の東、国道10号線沿いにそびえ立つ『別府タワー』。1957年、東京オリンピックを控え、戦後の復興著しい時代に建てられた高さ90mの巨大タワーは、大分県の象徴として愛されてきた。
大分県民曰わく、別府タワーは「空気のような存在」とのこと。「そこにあるのが当たり前」「観光地ではない」「あなたも歯を磨くでしょ?それと一緒、日常そのものだから、何も感じない」らしい。そのため、人気観光地別府市の中にあっても、意外と存在感が薄いのである。
既に述べた通り、別府市を訪れる観光客の大半は、「温泉」目当てである。別府タワーには目の暮れず、一目散に温泉旅館、「別府地獄めぐり」に足を運ぶのだ。結果、同タワーは混雑することのない穴場観光スポットとして営業を続け、現在に至る。
別府タワー内には「レストラン(1F)」「おおいた温泉座(1F)」「カラオケ(4F)」などが入店している。おおいた温泉座では大分県の特産品、お土産物などを購入でき、足湯に入ることもできる。そして別府タワーの真髄、「展望台(17F)」から眺める景色は最高だ。天候が良ければ「別府湾」の向こうに浮かぶ四国も一望できるだろう。
夜間のみ営業している「展望ラウンジ(16F)」では、大分県一の夜景と酒を堪能できる。なお、俗にいう「クラブ・スナック・バー」ではなく、あくまで夜景と酒を楽しむ健全な社交場(?)である。また、当然のことながら、未成年は入店できないので注意しよう。
空気のような存在と言われる別府タワー。混雑する観光スポットではないので、別府駅周辺を散策する機会があれば、ぜひ立ち寄ってほしい。最後に、入場料は大人300円、小中学生100円、以下無料である。
<まとめ>
◎別府タワーは歯を磨くような存在。あって当たり前、日常そのもの、と大分県民はいう。
◎リーズナブルな入場料、展望台から見える景色も文句なしである。
観光スポット | 別府タワー (べっぷたわー) |
所在地 | 〒874-0920 大分県別府市北浜3-10-2 |
地図 ※クリックでGoogle map起動 | ①大分駅→別府タワー ②大分空港→別府タワー |
①アクセス | 国道10号線を目的地まで進む(約20分) ↓ 到着 |
②アクセス | 県道545号線、国道213号線、国道10号線を経由、目的地まで進む(約58分) ↓ 到着 |
外部サイトへのリンク
<別府タワー 公式ホームページ>
杵築市(目次に戻る
自治体 | 杵築市 (Kitsuki city) |
市庁舎所在地 | 〒873-0001 大分県杵築市大字杵築377-1 |
総人口 | 28,373人 |
代表的な名産/特産品 | 茶 米 牡蠣 |
平成31年度当初予算 | 282億円 |
『杵築(きつき)市』は、太田県の北東部、国後半島の豊かな自然と営み、歴史と文化を今に残す町である。市の繁華街から大分空港へは車で約20分、「日豊本線 大分駅」へも近く、空通利便性の良いエリアと言えるだろう。
代表的な名産/特産品は「茶」「米」「牡蠣」など。豊かな自然/大地からもたらされる農作物が、市の成長を支えてきた。また、ブランド化に成功した「山香米(やまがまい)」「きつき茶/紅茶」は、大分県を代表するお土産品として、空港や主要駅などでも販売されている。
杵築市には江戸時代の面影を感じさせる史跡、重要文化財などが各地に残されている。町全体で観光スポットを形成しており、着物姿の女性たちが楽しそうに散策している姿をよく目にするはずだ。訪れた際は、好みの着物/衣装をレンタルし、江戸時代にタイムスリップした気分を味わってみよう。
杵築市周辺のレンタカー店
重光家
「重光 葵(まもる)」は臼杵市を代表する偉人である。戦時中の混乱期、重光は日本政府の外交官として活躍し、太平洋戦争の開戦に最後まで反対した。「東条英機内閣」では外務大臣を務め、日本のために奔走。1945年9月、「ポツダム宣言/降伏文書」の調印式に日本代表として出席、署名を行った。
臼杵市大字本庄にある『重光邸』は、重光葵が幼少期を過ごした屋敷である。杵築市の繁華街から車で約10分、「日豊本線 杵築駅」から徒歩で向かうことも可能だ。県道644号線沿い、竹やぶと雑木林に覆われた広大な敷地の外れに重光邸はある。
手入れの行き届いた道を進むと、「重光邸 無迹庵(むせきあん)」と書かれた看板の先に木造二階建ての住宅が現れる。なお、無迹(むせき)とは、「誇れるような足跡、功績が無い」という意味。重光本人が名付けたという。外交官、外務大臣として尽力し、数々の偉業を残した偉人らしい「謙虚な言葉」である。
重光邸は杵築市に無償で譲渡され、現在は博物館兼歴史館として営業している。入場料は大人100円、小中学生50円。重光葵の人生をまとめた展示物、写真や遺品などが展示されており、戦争を止めるべく奔走し戦った漢(おとこ)の生き様を知ることができるだろう。
重光邸を見学した後は、「千光寺(せんこうじ)」にも足を運んでみよう。北東方向に5分ほど歩くと、歴史を感じさせる寺院が見えてくる。綺麗に手入れされた庭、剪定された樹木が寺院の美しさを際立たせており、江戸時代に開山したとは思えないはずだ。また、時間があれば住職にお話を伺い、説教を受けても良いだろう。
<まとめ>
◎重光邸は、戦時下の日本を支え尽力した重光葵の屋敷。博物館兼歴史館として営業中。
◎有名な観光スポットではないが、杵築市を訪れた際にはぜひ足を運んでほしい。
観光スポット | 重光邸 (しげみつてい) |
所在地 | 〒873-0014 大分県杵築市大字本庄893-1 |
地図 ※クリックでGoogle map起動 | ①大分駅→重光邸 ②大分空港→重光邸 |
①アクセス | 国道10号線、国道213号線、県道644号線を経由、目的地まで進む(約53分) ↓ 到着 |
②アクセス | 県道545号線、国道213号線、県道404号線、県道405号線、県道49号線、県道644号線を経由、目的地まで進む(約26分) ↓ 到着 |
外部サイトへのリンク
<杵築市 公式ホームページ>
「重光家(しげみつけ)」003.
— 大分県民検定 (@vkewW0Xk0oNZiYj) December 30, 2019
(杵築市本庄893-1)
重光葵(しげみつまもる)自身が「無迹庵(むせきあん)」と名付けたその邸宅には、生活の品々や写真などを展示。「無迹」とは「たどるほどの足跡がない」という意味。重光家から学ぶべきものは、多大な功績を残しつつ誇ることのない葵の謙虚さ。 pic.twitter.com/FJrrYxoMfc
北台武家屋敷群
別府湾に注ぐ「八坂川(やさかがわ)」の北部、杵築市最大の繁華街は「日の本一の城下町」と呼ばれている。近年、旅行慣れした外国人バックパッカーから熱い支持を受けており、SNS上でも「ジャパニーズ・ジョウカマチ」と話題を集めた。
ここで紹介する『北台武家屋敷群』は、杵築市を代表する観光スポットである。先述の城下町エリア一帯を指し、江戸時代の風情をそのまま残す武家屋敷が立ち並んでいる。現地へのアクセスは、車/レンタカーを利用しよう。なお、エリア内は車でも移動可能だが、狭い道も多い。「無料駐車場(複数あり)」から徒歩で散策した方が良いだろう。
北台武家屋敷群の中でも圧倒的な存在感を放つ「大原邸」。ここは、杵築藩の上席家老「大原氏」の屋敷である。歴史を物語る「からぶき屋根」は、他の武家屋敷と一線を画し、上級家老の富と力をまざまざと見せつける。広い間口に手入れの行き届いた美しい庭、もちろん屋敷内も見学できるので、最初に立ち寄ってほしい。
大原邸の東に位置する「能見邸」も素晴らしい。能見家は杵築藩主「松平家」の血縁関係にあたる。すなわち、将軍「徳川家」ともつながりがあるということだ。広大な敷地と屋敷を見れば、格式のある家柄であったと理解できるはず。なお、屋敷の一部を改修し「甘味処 台の茶屋」として営業しているので、休憩スポットとして利用させてもらおう。
時間に余裕のある方は、城下町の外れ、八坂川沿いに堂々とたたずむ「杵築城」へ足を運んでみよう。1394年の築城以来、600年以上もの長きにわたって臼杵市の営みを見守り続け、今では観光スポットとして観光客を楽しませている。
<まとめ>
◎北台武家屋敷群は「日の本一の城下町」。江戸時代の風情をそのまま残す武家屋敷が軒を連ねている。
◎大原邸、能見邸は要チェック。時間に余裕があれば杵築城にも足を運びたい。
観光スポット | 北台武家屋敷群 (きただいぶけやしきぐん) |
所在地 | 〒873-0001 大分県杵築市大字杵築207 |
地図 ※クリックでGoogle map起動 | ①大分駅→大原邸 ②大分空港→大原邸 |
①アクセス | 国道10号線、国道213号線を経由、目的地まで進む(約59分) ↓ 到着 |
②アクセス | 県道545号線、国道213号線、県道404号線、県道405号線を経由、目的地まで進む(約22分) ↓ 到着 |
外部サイトへのリンク
<杵築市観光協会 公式ホームページ>
まとめ
今回は大分県のおすすめ観光スポット13箇所を紹介した。なお、個人的な主観で選んでいることをご理解いただきたい。
温泉県大分には魅力的な観光スポットが数えきれないほどある。また、別府温泉と由布院/湯布院温泉があまりに有名過ぎるため、意外と知られていない穴場スポットも多い。観光客の少ないエリアを散策すれば、知る人ぞ知る珍しい「何か」に出会えるかもしれないぞ。
今回紹介した13箇所の観光スポットを訪れる際は、必ず現地の最新情報をチェックしてほしい。最後までお読みいただきありがとうございました。