◎グランドモスクで政治的スローガンを掲げることは禁じられている。
サウジアラビア、聖地メッカのグランドモスク(AP通信)

サウジアラビアのメディアは13日、聖地メッカのグランドモスクにエリザベス女王(Queen Elizabeth II)を称える横断幕を持ち込んだイエメン人男性が逮捕されたと報じた。

グランドモスクで政治的スローガンを掲げることは禁じられている。

この巡礼者の名前は明らかにされていない。男性は今週グランドモスクを巡礼し、女王を称える横断幕を掲げ、その様子をソーシャルメディアで発信した。

この動画はあっという間に拡散し、敬虔なイスラム教徒の怒りを買った。地元メディアによると、警察は12日に男を逮捕したという。

イスラム教の聖地のひとつであるグランドモスクは非イスラム教徒の立ち入りを禁じている。またサウジ王室はイスラムの感性を傷つける可能性があるとして、そこで政治的スローガンを掲げることを禁止した。

先週死去したエリザベス女王は英国国教会の首長も務めていた。

逮捕された男性が掲げた横断幕には英語とアラビア語で、「アラーはエリザベス2世の魂に平穏を与える」と書かれてた。

サウジ王室は女王に哀悼と敬意を表している。

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