各国で発令中のロックダウン。取り組みと管理方法、特色などを紹介
世界中で猛威を振るうコロナウイルス。各国で発令中のロックダウン(完全封鎖措置)には、極端なものからリラックス系、クリエイティブ系、イケイケ系など、様々な特色があるようだ。
パナマ
パナマ国内で確認されたコロナウイルス患者は約1,000人。同国でもロックダウンが発令されており、ウイルスの感染拡大を防止するために、性別ごとの検疫措置を実施している。
男性と女性はそれぞれ別の日に外出するよう指示。また、日曜日は一切の外出を禁じられている。フアン・ピノ安全相は「今回のロックダウン/検疫は国民を救うために行うもの」と会見で語った。
Some oddball stories from the past 24 hours:
— COVID19 Perspective (@covidperspectiv) April 1, 2020
- Turkmenistan has banned the use of the word 'coronavirus', or any use of face masks
- Panama has a lockdown that allows men out on different days from women
- A town in Wales has been taken over by local goats pic.twitter.com/v5LfsOvLJp
コロンビア
コロンビア政府は、国民ID番号の最終ナンバー(0から9)によって外出できる日、時間を管理している。たとえば、最終ナンバーが0、4、7の者は火曜日に外出可能、といった感じだ。ボリビアもコロンビア政府と同じアプローチでロックダウンを行う予定である。
Colombia’s lockdown uses “pico y cedula” in some cities. Which means, if your ID ends in, say, 3, you can only leave the house on Mondays and Thursdays (for example). pic.twitter.com/OVKPYM479J
— washing hands with soap as a Service (@petervandijck) March 25, 2020
セルビア
ロックダウンを発令したセルビア政府は、人々とそこで飼われているペットたちのために「犬の散歩時間作戦/プログラム」を導入。20:00~21:00は飼い犬と一緒に散歩をせよ、と命令した。しかし、飼い主と犬から苦情が殺到し、プログラムは終了された。
ある獣医は、早朝や夕方の散歩が大切であると指摘。それらを実施しないと、犬の内臓機能(特に腎臓)に悪影響を及ぼすという。今回のロックダウンは、国民とペットの衛生状態に悪影響を及ぼすだろうと述べた。
For those of you wondering why I rarely mention the country I'm from, Serbia has imposed some of the toughest lockdown rules, which include banning dog owners from walking their dogs between 5PM and 5AM. Over-65s are not allowed out *at all*. My mum is 80. https://t.co/pJRiIchPPU
— Jana Bacevic (@jana_bacevic) March 29, 2020
スウェーデン
スウェーデン国内のコロナウィルス感染者は約4,500人。事態は刻一刻と悪化しているようだが、現在もロックダウンは発令されておらず、多くの国民がリラックスし穏やか(?)な日々を送っているようだ。政府も、国民の自主性を尊重し、国民と同じくリラックス体制を継続している。
先週日曜日に50人以上の集会は禁止されたが、学校は一度も閉校されることなく、現在に至る。また、パブやレストランなども通常通り営業しており、多くの人々で賑わっているようだ。
スウェーデン政府のリラックス作戦が成功するか否かは不明。ただし、これで感染が拡大する事態になれば、政府は間違いなく責任を問われるだろう。
Latest from Corona Times:
— Corona Times (@TimesCorona) April 1, 2020
Sweden is in the spotlight because their government has taken a different response to Covid-19. The country is not on lockdown.
Anthropologist Cristiano Lanzano explains why#Sweden #Covid19 #Science #Trust @stiannuhttps://t.co/OnrcoFJxEP
番外編:ベラルーシ
アレクサンドル・ルカシェンコ大統領は、コロナウイルスの蔓延を防ぐべきだ、という提案を笑い飛ばした。また、「ウイルスが飛び回る」ところを見たことがないので、全く問題ないだろうと語った。
アイスホッケーの試合を見学した際は、「スタジアムの寒さがコロナウイルスの拡散を防ぐ。観客たちはウィルスなど恐れず試合を楽しむべきだ」と述べた。
アイスホッケー場の寒さがコロナウイルスの拡散を防ぐ、という証拠はなく、また、ウイルスが飛び回るところを「肉眼」で見ることもできない。ベラルーシ政府および関係協会(団体)は、現在もスポーツイベント/試合開催に制限を設けていない。
「アイスホッケー場にコロナウイルスはいない。あなたはウイルスが飛び回るところを見たことがあるのか?私はない。アイスホッケー場は冷蔵庫だ。冷蔵庫こそ最高の抗ウイルス治療法である」とルカシェンコ大統領は自信満々に語った。
また、コロナウイルスを防ぐ方法として、「ウォッカと定期的なサウナ、旅行」の3点を挙げた。ベラルーシ国民は世界の情勢を見て何も感じないのだろうか。なお、大統領の言うコロナウイルス対策「アドバイス」は、間違いである可能性が「極めて」高い。
Just when I thought Trump was bad and then boom..#Coronavirustruth #LockdownSA
— Ms_Gupta 🇿🇦 ❤️🤡 (@African_Spring) March 30, 2020
Belarus president believes vodka and saunas will cure coronavirus https://t.co/qc1l8Lsodl via @nypost