◎1918年から1919年の間に大流行したスペイン風邪で死亡したアメリカ人は約67.5万人と推定されており、コロナウイルスはこれを大きく上回った。
2021年9月21日/フロリダ州サラソタ、サラソタ記念病院の集中治療室(シャノン・ステープルトン/ロイター通信)

10月1日、ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、アメリカのコロナウイルス累計死亡者数は1人目の死亡確認から約1年半で70万人を超えたという。

1918年から1919年の間に大流行したスペイン風邪で死亡したアメリカ人は約67.5万人と推定されており、コロナウイルスはこれを大きく上回った。

疾病予防管理センター(CDC)によると、過去数週間の死亡者数は1日あたり1,500~2,000人の間で推移しているという。

一部の専門家は、アメリカの累計死亡者数は大幅に過小評価されている可能性が高いと指摘している。インドのコロナにおける過剰死亡者数は300万~470万人と推定されている。

超過死亡率は特定の集団の死亡率が一時的に増加し、本来想定される死亡率を超過した割合のことで、伝染病、パンデミック、飢饉、戦争などによって引き起こされる。

カリフォルニア州、テキサス州、フロリダ州、そして最初の震源地になったニューヨーク州の累計死亡者数はそれぞれ50,000人を超えており、4州で全米の約3分の1を占めている。

パンデミックの初期、当時のドナルド・トランプ大統領は多くても死亡者数は10万人を下回るだろうと述べていたが、この予想はあっという間に覆された。

トランプ大統領は2020年4月の記者会見で、「死亡者数は多くても10万人は超えないだろう」と述べた。「アメリカの死亡者数は10万人を大きく下回ると思います...最終的にはどうなるか分かりませんが、10万人を下回ることは間違いないと思います」

トランプ大統領の会見から2カ月後、アメリカの累計死亡者数は10万人を超え、9月末には20万人を上回った。

ファイザーワクチンの緊急使用が許可された時点で死亡者数は30万人に達した。

ボストン・チルドレンズ・ホスピタルの疫学者であるジョン・ブラウンスタイン博士は1日に放送されたABCニュースのインタビューの中で、「1年半前、コロナの死亡者数がスペイン風邪を超えて70万人に達するとは夢にも思っていなかった」と述べた。

アメリカのワクチン接種は伸び悩んでおり、現在の1日あたりの接種数は数十万人にとどまっている。

CDCのデータによると、国内でワクチンを接種していない人は9月末時点で約1億1,800人、そのうち約7,000万人は接種の資格を有す12歳以上だという。

現在、新規でワクチンを受ける人の数は、ファイザーワクチンのブースターショット(3回目接種)を受ける人より少ないと報告されている。

CDCは今週初めに新しいデータを公開し、ワクチン未接種者に接種を受けるよう強く呼びかけた。ロシェル・ワレンスキー所長によると、ワクチン未接種者は接種を終えた人と比較して、コロナに感染する可能性が8倍、入院する可能性が41倍、死亡する可能性が57倍高くなるという。

アメリカの累計感染者数は9月末時点で約4,350万件。ワクチン接種を終えた人は人口の約55%、少なくとも1回接種した人は約64%。

<アメリカCOVID-19タイムライン>
・2020年2月6日:1人目の死亡者(カリフォルニア州)

・2020年5月27日:累計死亡者10万人

・2020年8月8日:累計感染者500万件

・2020年9月22日:累計死亡者20万人

・2020年10月2日:トランプ大統領コロナに感染

・2020年11月9日:累計感染者1,000万件

・2020年12月8日:累計感染者1,500万件

・2020年12月14日:累計死亡者30万人

・2021年1月1日:累計感染者2,000万件

・2021年1月19日:累計死亡者40万人

・2021年1月22日:累計感染者2,500万件

・2021年2月2日:累計死亡者50万人

・2021年3月24日:累計感染者3,000万件

・2021年6月15日:累計死亡者60万人

・2021年8月1日:累計感染者3,500万件

・2021年9月7日:累計感染者4,000万件

・2021年10月1日:累計死亡者70万人

アフィリエイト広告
スポンサーリンク