◎バルチスタン州では四半世紀ほど前から中央政府と分離主義勢力による紛争が続いている。
パキスタン、南西部バルチスタン州クエッタ(Getty Images)

パキスタン南西部バルチスタン州の幹線道路でIED(即席爆発装置)が爆発し、3人が死亡、7人が負傷した。地元警察が3日、明らかにした。

それによると、現場は州都クエッタと隣のシンド州カラチを結ぶ幹線道路。停車中の車に取り付けられたIEDが爆発したという。

地元テレビ局は爆発直前の映像を公開している。それにはオートバイに乗った人物が車の横に止まり、何かを取り付けて走り去る様子が映っていた。

犯行声明を出した組織は確認されていない。

クエッタで爆弾が爆発したのはこの1カ月で2回目。警察の担当官は地元テレビ局の取材に足し、「死亡した3人のうち1人は著名なジャーナリストである」と語った。

バルチスタン州では前日、山岳地帯でトラックが地雷を踏み、1人が死亡、18人が重軽傷を負った。地元メディアによると、同州に拠点を置く分離主義勢力「バルチスタン解放軍(BLA)」が3日に犯行声明を出したという。

バルチスタン州では四半世紀ほど前から中央政府と分離主義勢力による紛争が続いている。

BLAなどの反乱軍は州の資源を分配するよう政府に求めていたが、後に独立を求めて反乱を起こした。

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