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▽この水条約は相互に連結されたダムと貯水池のネットワークを通じて両国が水を共有することを定め、メキシコは5年ごとに175万エーカーフィートの水をリオグランデ川から米国側に流さなければならない。
2025年3月28日/メキシコ、首都メキシコシティ、シェインバウム大統領(ロイター通信)

メキシコシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は15日、米国との1944年の水共有条約(コロラド川協定)について、北部3州に米国への水供給を増やすよう求めていると明らかにした。

この水条約は相互に連結されたダムと貯水池のネットワークを通じて両国が水を共有することを定め、メキシコは5年ごとに175万エーカーフィートの水をリオグランデ川から米国側に流さなければならない。

しかし、メキシコは必要な水の30%未満しか米国に送っていない。

国際境界水委員会のデータによると、この条約の現在の5年サイクルは10月に終了する。

メキシコはトランプ米政権が追加関税をちらつかせる中、解決策を模索している。

シェインバウム氏は定例会見で、「この条約を遵守しつつ、メキシコの生産者に影響を与えることなく、どれだけの水を供給できるかを決定するために、タマウリパス州、コアウイラ州、チワワ州の知事と協議を続けている」と語った。

メキシコ政府は昨年条約に盛り込まれた修正案を実施する可能性が高いとみられる。これは連邦政府当局に、義務を遵守するために州から余分な水を徴収する権限を与えるものだが、州政府の抵抗に直面する可能性がある。

メキシコ政府は北部を含む広い範囲で干ばつが続き、米国への水供給に支障が出ていることを認めている。

メキシコが水の放出量を守らないことで、最大の貿易相手国である米国との外交問題に発展。トランプ(Donald Trump)大統領は先週、メキシコへの追加関税や制裁を含む報復を検討していると表明した。

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