▽開票率は14日午前の時点で98.85%、大きなトラブルは報告されていない。
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南米エクアドルの大統領選決選投票で敗北が濃厚になった左派のゴンザレス(Luisa Gonzalez、47歳)氏を支持する野党議員が減少している。
選挙管理委員会は13日に行われた決選投票の暫定結果を公表。開票率98%時点で現職のノボア(Daniel Noboa、37歳)大統領の得票率は55.6%、ゴンザレス氏は44.3%、100万票以上の差がついている。
選管は13日午後にノボア氏の勝利を宣言。ノボア氏はこれを受け、勝利演説を行った。
しかし、ゴンザレス氏は選管の発表を拒絶し、再集計を要求すると表明。「エクアドル史上最悪、最もグロテスクな不正選挙である」と主張した。
一部の野党議員はゴンザレス氏への支持を表明したが、その勢いは衰えているように見える。
ゴンザレス氏は不正の証拠を提示せず、抗議を呼びかけることもしなかった。
候補者は公式集計終了後、いくつかの条件のもとで結果を争うことができる。開票率は14日午前の時点で98.85%、大きなトラブルは報告されていない。
最新の世論調査によると、ノボア氏とゴンザレス氏の支持率は拮抗し、どちらが勝ってもおかしくない状況であった。
2月の大統領選におけるノボア氏の得票率は44.17%、ゴンザレス氏は44.00%、票差はわずか1万7000票であったため、今回の結果は驚きをもって受け止められた。
両候補とゴンザレス氏の恩師であるコレア(Rafael Correa)元大統領はオブザーバーに不正がないかしっかりチェックするよう促していた。
両候補はそれぞれ4万5000人以上の監視員を全国の投票所に配置した。
地元メディアによると、複数の野党議員と主要都市の首長がノボア氏に祝意を表明したという。
トランプ(Donald Trump)米大統領はソーシャルメディアに声明を投稿。ノボア氏の勝利を歓迎した。
米国務省も声明を出し、選挙は自由・公正であったと述べた。
ノボア氏は23年の大統領選でゴンザレス氏との一騎打ちを制し、初当選を果たした。この選挙は弾劾訴追に直面した当時のラソ(Guillermo Lasso)大統領が前倒しで実施を決めたため、ノボア氏の任期は1年5カ月となった。