◎パラグアイは台湾と公式の外交関係を結ぶ数少ない国のひとつである。南米で台湾を承認している国はパラグアイのみだ。
パラグアイと台湾の国旗(Getty Images)

南米パラグアイは5日、内政干渉の疑いで中国特使のビザを剥奪し、ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)に指定、24時間以内に出国するよう命じた。

パラグアイ外務省は声明で、「ユネスコの年次総会に出席するためパラグアイに滞在していた中南米担当の中国特使、徐偉(Xu Wei)氏のビザを剥奪し、内政干渉を理由にペルソナ・ノン・グラータに指定した」と述べた。

特使は前日、ユネスコ会議を欠席。代わりに首都アスンシオンの議会に姿を現し、政府に対し、台湾との国交を断絶するよう呼びかけていた。

パラグアイは台湾と公式の外交関係を結ぶ数少ない国のひとつである。南米で台湾を承認している国はパラグアイのみだ。

世界で台湾を承認している国は12カ国まで減少している。

パラグアイ政府は中国が台湾を承認しないよう諸外国に働きかける中にあっても、確固とした姿勢を貫いている。

近年、中南米ではホンジュラス、パナマ、ドミニカ共和国、エルサルバドルの4カ国が台湾との国交を断絶した。

中国は南米との連携を強化し、この地域の多くの国にとって最大の貿易相手国となっている。

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