◎昨年再選を決めたエルドアン大統領はイスタンブールと首都アンカラを野党から奪還するという目標を掲げ、全国各地で支持を呼び掛けていた。
トルコ各地で31日、地方選の投票が行われ、最大野党・共和人民党が有利に立っている。
最大都市イスタンブールの市長選は開票率70%の時点で現職のイマモール(Ekrem Imamoglu)市長が与党・公正発展党(AKP)の候補に10%近くの差をつけている。
イマモール氏は記者団に対し、「有権者の選択に満足している」と語った。
昨年再選を決めたエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領はイスタンブールと首都アンカラを野党から奪還するという目標を掲げ、全国各地で支持を呼び掛けていた。
選挙管理委員会によると、アンカラ市長選も現職の野党市長が与党候補に大差をつけている。
イスタンブール市内には与党と野党の支持者が集結。開票を見守っている。国営アナトリア通信によると、共和人民党の選挙事務所前には数千人が集まったという。
AKPの集会に参加した女性はAP通信の取材に対し、「公正な選挙が行われたという当局の発表を待っている」と語った。
アンカラでも集会が開かれている。AKPは5年前の市長選で野党に屈した。
報道によると、イスタンブール、アンカラ、イズミル、ブルサ、アンタルヤなどの市議会選はいずれも共和人民党が優勢だという。