◎事件は北東部イトゥリ州で22日遅くに発生。兵士は自分の息子の葬儀に出席した親族らに発砲した。
コンゴ民主共和国の陸軍兵士が自分の妻や親族を含む市民少なくとも13人を殺害した。地元当局が23日、明らかにした。
それによると、事件は北東部イトゥリ州で22日遅くに発生。この兵士は自分の息子の葬儀に出席した親族らに発砲したという。
この攻撃で兵士の妻、義理の両親、子供2人が死亡。その後、兵士は市民に向けて銃を乱射し、少なくとも8人を殺害した。
兵士の身元は明らかにされていない。動機も不明である。
事件を目撃したという男性はAP通信の取材に対し、「この兵士は自分の息子が自分の承認なく、不在のうちに埋葬されたことに激怒したようだ」と語った。兵士の息子は20日に亡くなったようだ。
地元メディアによると、この兵士は発砲後、現場から逃走したものの、まもなく陸軍の特殊部隊に拘束されたという。
陸軍の報道官はツイッターに声明を投稿。「いかなる理由があろうと、非武装の家族や市民に銃を向けるべきではなく、この兵士は法廷で裁かれるだろう」と書き込んだ。
イトゥリ州を含む同国の東部地域では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
国連は今週初め、北キブ州やイトゥリ州などで暴力が急拡大していると警告した。
ISIS系組織のひとつである「民主同盟軍(ADF)」は先週、イトゥリ州郊外の集落で住民少なくとも12人を虐殺した。