◎ハッサン氏は故マグフリ(John Magufuli)前大統領の後任として、2021年3月に同国初の女性大統領となった。
タンザニアのハッサン(Samia Suluhu Hassan)大統領は8日、野党が主催した「国際女性デー(International Women's Day)」のイベントで演説した。
ハッサン氏は「タンザニア初の女性指導者として、国に新しいレベルの政治的寛容をもたらすことができた」と語った。
このイベントには野党指導者を含む3000人以上の女性が参加した。
ハッサン氏は故マグフリ(John Magufuli)前大統領の後任として、2021年3月に同国初の女性大統領となった。
ハッサン氏は演説の中で、「私は平和のために立ち上がり、男性のエゴと誤解を解消するために働き、これからも女性の権利を拡充するために働き続ける」と約束した。
またハッサン氏は政府と野党の間に「新しい団結の文化」が芽生えていると指摘した。「一部の批評家はそれを批判しますが、そのうち慣れるでしょう...」
イベントには野党指導者のムボウ(Freeman Mbowe)氏も出席した。
ムボウ氏は2021年7月にテロを企てたとして逮捕されたものの、検察が起訴を取り下げ、昨年3月に釈放された。
ハッサン氏はマグフリ氏の反民主主義的な政策の一部を引き継いでいると批判されているが、今年1月に6年間続いた野党集会の禁止令を解除した。
2年間亡命し、先週帰国した野党指導者のレマ(Godbless Lema)氏もイベントに出席。ハッサン氏は帰国を歓迎した。
イベントを主催した野党ウィメン・チャーター(Women Charter)はハッサン氏に対し、乳幼児や妊産婦の死亡率が高いことなど、健康がタンザニアの女性の最大の課題であり、優先的に取り組む必要があると訴えた。
昨年行われた国勢調査によると、タンザニアの人口約6300万人の半数以上が女性だった。