◎炎は西部マルマリス近郊の集落で21日に発生し、急速に燃え広がった。
トルコのエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は24日、西部マルマリス近郊で発生した山火事はほぼ鎮火したと発表した。
炎はマルマリス近郊の集落で21日に発生し、急速に燃え広がった。報道によると、数百人が避難を余儀なくされたという。
エルドアン氏は現地視察後、記者団に「約40㎢が影響を受けた」と説明し、森林の再生事業をできるだけ早く開始すると述べた。
またエルドアン氏は消防当局の努力と強風が収まったおかげで炎はほぼ制御下に置かれたとした。
消防当局によると、少なくとも45人が煙を吸うなどして治療を受け、そのうち19人が病院に搬送されたという。死者は報告されていない。
一方、ソイル(Suleyman Soylu)内相は24日、マルマリス近郊在住の34歳の男を放火容疑で逮捕したと明らかにした。この男は家族と口論になり、火をつけたと認めたという。
当局は消防士2500人以上、消防飛行機や消防ヘリ40機以上を現地に派遣し、消火活動に当たった。24日にはアゼルバイジャンの消防飛行機とカタールの消防ヘリが活動に加わった。
政府は周辺住民400人以上が自宅から避難したと報告している。
地中海沿岸地域では熱波と乾燥の影響で山火事が相次いでいる。この熱波はドイツ北部まで広がっており、欧州政府は燃料費が高騰する中で山火事が多発する可能性があると懸念を示している。
マルマリス近郊では昨年にも大規模な山火事が発生し、8人が死亡している。