「次はキューバだ」トランプ氏が投資フォーラムで言及
トランプ氏の発言は具体性を欠く一方で、軍事的選択肢を排除しない姿勢を改めて示したものといえる。
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トランプ(Donald Trump)米大統領は27日、フロリダ州マイアミで開かれた投資フォーラムで演説し、米軍の対外作戦の成果を強調する中で「次はキューバだ」と発言し、波紋を広げている。発言はベネズエラとイランに対する軍事行動を「成功」と評価した文脈で飛び出したもので、具体的な計画には触れなかったものの、新たな対外行動の可能性を示唆する内容と受け止められている。
トランプ氏は演説でキューバ情勢に言及。経済危機により体制が弱体化しているとの認識を示し、「時には軍事力を使わなければならない」とも発言した。一方で、米国がキューバ指導部の一部と接触し、緊張緩和に向けた協議を進めていることも明らかにした。
キューバ側もこうした動きに警戒を強めている。ディアスカネル(Miguel Diaz-Canel)大統領は米国との対話が続いていることを認めつつ、対立回避に向けた外交努力を続ける姿勢を示しているが、米国の強硬姿勢に対する不信感は根強い。
今回の発言の背景には2026年に入ってから急速に悪化している米キューバ関係がある。米国はベネズエラからキューバへの石油供給を事実上遮断する措置を取り、キューバは現在、深刻な燃料不足と電力危機に直面している。こうした経済的圧力により、キューバ国内では社会不安や物資不足が深刻化した。
さらにトランプ政権はキューバの「体制転換」を視野に入れているとの見方もあり、過去には「友好的な引き継ぎ」や将来的な関与に言及するなど、強硬な発言を繰り返してきた。今回の「次はキューバ」との発言も、その延長線上にあるとみられている。
ただし、米軍幹部は現時点でキューバ侵攻の準備は行っていないと明言しており、発言が直ちに軍事行動に結びつくかは不透明である。実際の政策は外交交渉や経済圧力を軸に展開される可能性も指摘されている。
一方で、中東ではイランを巡る戦闘が継続中で、米国が複数地域で同時に緊張を高めている現状に対して、国際社会からは懸念の声も上がっている。キューバ問題が新たな火種となれば、米国の対外政策はさらに不安定化し、地域情勢にも大きな影響を及ぼす可能性がある。
トランプ氏の発言は具体性を欠く一方で、軍事的選択肢を排除しない姿勢を改めて示したものといえる。経済危機に揺れるキューバと強硬姿勢を強める米国との間で緊張が一層高まる可能性があり、今後の外交交渉の行方が注目される。
