◎イスラム過激派組織アル・シャバブは数日前にエチオピア領内でエチオピア軍の司令官1人を殺害した。
イスラム過激派組織アル・シャバブの戦闘員(Getty Images)

エチオピア政府は22日、イスラム過激派組織アル・シャバブがソマリア国境近くの集落を襲撃し、エチオピアの警察官17人とアル・シャバブの戦闘員63人が死亡したと報告した。

ロイター通信によると、アル・シャバブは数日前にエチオピア領内でエチオピア軍の司令官1人を殺害したという。

エチオピア政府はアフリカ連合ソマリア・ミッション(AMISOM)に兵士と警察官を派遣し、ソマリア領内で平和維持活動に当たっている。

ロイター通信はエチオピア政府高官の話を引用し、「アル・シャバブがエチオピア国境付近で活動することはほとんどなく、越境攻撃を確認したのは数年ぶり」と報じている。

またこの政府高官は「アル・シャバブはエチオピア領内に部隊を展開しようとしている」と説明した。

ソマリア首相府によると、バレ(Hamza Abdi Barre)首相は国境付近でテロ攻撃が発生したことに懸念を表明し、地方政府に必要な支援を提供するよう関係機関に命じたという。

エチオピア軍はアル・シャバブの戦闘員から銃火器と車両を押収したと報告している。

一方、アル・シャバブの広報担当はウェブサイトに、「ソマリア国境の2つの村を襲撃し、エチオピアの警察官数十人を殺害した」と声明を投稿した。

AMISOMはアルカイダ、アル・シャバブ、アルヒジュラ、ムジャヒディン、イスラム国(ISIS)、ソマリアのイスラム国などのジハード組織と対峙している。泥沼化した内戦が終結する見通しは全く立っていない。

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