◎ジョンソン政権は2022年に写真付きIDの提示を義務付ける選挙法を導入。昨年の地方選で初めて実施された。
イギリスのジョンソン元首相(Getty Images)

イギリスのジョンソン(Boris Johnson)元首相が投票の際に必要な身分証明書を忘れ、投票所から追い返された。現地メディアが3日に報じた。

それによると、ジョンソン氏は2日、南西部オックスフォードシャー州の地方選に投票する際、IDを忘れたため、職員に追い払われたという。

写真付きIDの提示を有権者に義務付けたのはジョンソン政権である。

BBCなどによると、ジョンソン氏はIDを自宅に取りに帰り、その後投票することができたという。与党・保守党に投票したとみられる。

ジョンソン氏は2022年に写真付きIDの提示を義務付ける選挙法を導入。昨年の地方選で初めて実施された。

イングランドの一部とウェールズ全土ではこの法律施行後、選挙がなく、有権者は今回初めてIDを提示して投票した。

選挙管理委員会によると、有権者の大半がIDを忘れることなく提示したという。しかし、ジョンソン氏を含む一部はIDを忘れたり、提示できずに投票を断念した人もいたようだ。

BBCは専門家の話しとして、「一部の障がい者や移民など、IDの提示が難しい人へのサポートが足りないという意見もある」と伝えている。

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