モロッコ警察、スペイン領セウタへの不法入国を試みた移民111人逮捕
今回の動きは、7月30日にセウタに7万2000人以上の移民が一斉に流入した事件から約2週間後に起きた。
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アフリカ北部・モロッコ警察は15日、スペイン領セウタへの越境を試みたとして、少なくとも111人を逮捕したと明らかにした。逮捕されたのはサハラ以南アフリカ出身者109人とモロッコ人2人で、セウタと国境を接するモロッコ北部の都市で摘発された。SNS上では15日に大規模な国境越えを呼びかける投稿が広がっており、両国当局は警備を大幅に強化していた。
今回の動きは、7月30日にセウタに7万2000人以上の移民が一斉に流入した事件から約2週間後に起きた。この際、少なくとも96人が死亡し、欧州連合(EU)内で移民政策をめぐる緊張が高まったほか、欧州各国の反移民勢力からも批判が相次いだ。モロッコ内務省はSNS上で拡散する「8月15日に再び集団越境する」との呼びかけを監視し、主催者や参加者を訴追すると警告していた。
国境周辺には多数の警察官が動員され、移民の集団を解散させるため催涙ガスが使われたとの報道もある。モロッコ当局はカサブランカやフェズなどから北部へ向かう列車やバスへの乗車を阻止する措置も取った。一方、一部の移民は検問を避け、山道を通って国境付近へ向かったという。スペイン側でも500人以上の警察官を本土から追加派遣し、セウタの警備要員は1600人を超えた。海上には新たな障壁も設置されている。
セウタには7月末以降、約5000人の移民が残っている。スペイン政府は不法に入域した移民について、例外的な人道上の事情を除き、セウタへの滞在やスペイン本土への移送、合法的な在留資格の取得を認めず、滞在資格のない者はモロッコに送還すると説明していた。
一方、7月30日に海を泳いでセウタに渡った移民の中には、危険な越境を試みないよう呼びかける人もいる。22歳の男性はロイター通信の取材に対し、「今は渡らない方がいい。苦しむだけだ」と語った。
厳しい警備が敷かれる中、貧困や将来への不安を背景とした移民の流入をどう抑えるかが、モロッコとスペイン双方の課題となっている。
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