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リビア沖で移民船2隻転覆、4人死亡=赤新月社

リビアは2011年の革命以来、欧州への亡命を希望するアフリカ・中東・アジアの亡命希望者の中継地になっている。
アフリカ北部・リビアの海岸、遺体に布をかける当局者(ロイター通信)

リビア赤新月社は15日、首都トリポリの東方に位置するフムスの沖合で移民を乗せた2隻の船が転覆し、少なくとも4人が死亡したと明らかにした。

それによると、1隻目の船にはバングラデシュの移民26人が乗船し、うち4人が死亡したという。

2隻目の船にはスーダン人やエジプト人など、69人が乗っていたとされる。

残り91人全員が救助されたかは分かっておらず、リビア沿岸警備隊もコメントを出していない。

赤新月社はフェイスブックに声明を投稿。生存者の話しとして、「船が転覆した理由は不明で、最初に出航した船にはバングラデシュ出身の移民26人が乗っていた」と説明した。

国連の専門機関である国際移住機関(IOM)は12日、リビア沖で先週移民を乗せた船が転覆し、少なくとも42人が死亡したと推定されると明らかにしていた。

この船はリビア北西部の港町を出発し、11月3日未明にエンジンが故障。その後、7人の生存者が発見されたという。

生存者たちは6日間漂流した後、8日にリビア沿岸警備隊が発見・救助した。

リビアは2011年の革命以来、欧州への亡命を希望するアフリカ・中東・アジアの亡命希望者の中継地になっている。

同国で活動する人身売買組織は不安定な情勢を利用して利益を上げているとみられ、エジプト、アルジェリア、スーダンなど、少なくとも6カ国から移民を北部の海岸に移送。ゴムボートや木造船に乗せ、地中海に送り出している。

IOMは2014年以降、地中海ルートで3万人以上の移民・難民が死亡または行方不明になったと報告している。

トリポリ西部の海岸では先月、移民61人の遺体が収容された。

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