◎先週20日に行われた無許可デモは一部の暴徒と機動隊の衝突に発展。暴徒は機動隊に石を投げつけ、商店を略奪し、通りに火を放った。
2023年3月20日/ケニア、首都ナイロビ、ルト政権に抗議するデモ(Patrick Ngugi/AP通信)

ケニアの警察当局は26日、首都ナイロビで27日に予定されている野党主催の抗議デモを許可しないと発表した。

国家警察の長官は記者団に対し、「暴動は許可されず、容認されず、許されない」と語った。「ケニア人は暴力的なデモを決して許しません...」

また長官は「27日に計画されている暴動は違憲であり、警察は市民の命と平和を守るために、ナタやこん棒などで武装した攻撃者を逮捕する用意がある」と語った。

しかし、昨年の大統領選で敗れた野党党首オディンガ(Rila Odinga)議員は支持者に街頭に出るよう呼び掛け、ルト政権に立ち向かうという姿勢を堅持している。

オディンガ氏はナイロビの日曜礼拝で演説し、支持者に平和的なデモを行うよう呼びかけた。

またオディンガ氏はルト(William Ruto)大統領と国家警察の「脅し」には屈しないと強調した。「彼らは銃を突きつけ、諦めろと言っていますが、私は銃も催涙ガスも恐れません」

先週20日に行われた無許可デモは一部の暴徒と機動隊の衝突に発展。暴徒は機動隊に石を投げつけ、商店を略奪し、通りに火を放った。

機動隊はナイロビと西部の都市で行われたデモを取り締まり、大学生が銃撃され死亡、警察官31人が暴徒の攻撃により重軽傷を負った。

機動隊はオディンガ氏の車に放水砲を見舞ったと伝えられている。

国家警察の報道官はSNSに声明を投稿している。「国民の皆さん。先週発生した惨状をご覧になったでしょう。武装兵は国民の財産やビジネスを破壊し、略奪し、焼き払いました。警察は違法集団の破壊行為を許しません」

オディンガ氏は昨年、大統領選の結果に異議を唱えたが、最高裁はこの申し立てを退けている。

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