エチオピア、エリトリア軍の「全面侵攻」を非難、自衛権行使、地域戦争拡大に懸念
書簡は10月8日付で、フランス外相宛てに送付された。
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エチオピア政府は9日、隣国エリトリア軍による北部地域への「全面侵攻」を受け、自国を防衛せざるを得ないとの立場を国連安全保障理事会に伝えた。
ロイター通信によると、ティモテオス(Gedion Timothewos)外相はエリトリア軍が北部ティグレ州に最大約60キロ侵入したと主張した。両国の国境付近では爆発音が響き渡り、全面衝突に発展する懸念が強まっている。
書簡は10月8日付で、フランス外相宛てに送付された。エチオピア政府によると、国連安保理の他の加盟国にも共有された。エチオピアはエリトリア軍が自国領内に深く侵入したとして、主権侵害に対抗する自衛権を強調した。今週にはティグレ州でエリトリア兵の姿が目撃され、両国が外交関係を断絶した直後の軍事的緊張となっている。
エリトリア側は、エチオピアの主張を否定する姿勢を示している。エリトリア政府はエチオピアが2023年に紅海への主権的なアクセス確保を掲げて以来、自国に対する「侵略戦争」を進めていると主張した。エリトリアは、内陸国であるエチオピアが港湾へのアクセスを求める動きを警戒し、エチオピア政府が港湾都市を奪取しようとしていると非難している。エチオピア側は、海へのアクセスは平和的な交渉によって実現すると説明してきた。
軍事衝突はすでに現実化している。米国の紛争監視団体ACLEDによると、エチオピア軍によるものとみられる無人機攻撃が、ティグレ州国境近くから撤退するエリトリア軍部隊を標的にした。地元住民も9日、夜間から朝にかけて複数回の爆発音を聞いたと証言した。
両国は2018年の和平合意で関係を改善したが、2020~22年のティグレ紛争後に再び対立を深めた。エチオピアは9月23日以降にティグレ州で政府軍と交戦するティグレ人民解放戦線(TPLF)をエリトリアが支援していると非難するが、エリトリアはこれを否定している。
今回の緊張は、過去の戦争を上回る地域紛争へ発展する可能性があり、「アフリカの角」全体の安定を脅かしている。
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